「エコノミークラス症候群」という言葉を、あなたは聞いたことがありますか?
名前は聞いたことがあるけど、どういう病気なのか詳しく知っている人は少なそうです。
誰でも病気になる可能性はあるので、知っておくといざというときに助かります。
エコノミークラス症候群には、どのような原因や予防方法があるのかまとめてみました。
エコノミークラス症候群の原因は?
エコノミークラス症候群の名前は知っていますが、どのような原因があるのかは分からない人という人が殆どです。
いざ自分がなった時や、知り合いなどが病気になる場合もあります。
どのような原因があるのか、見てみます。
長時間同じ姿勢でいると、血液の流れがうっ血して血液がドロドロになるので発症しやすくなります。
デスクワークや立ち仕事などをしている人は、自分なりに気にしながらある程度仕事の途中でも動くと良さそうです。
飛行機に長時間乗った後、降りて歩き始めた途端に呼吸困難やショックを起こす人や重症になると亡くなることもあります。
飛行機から降りる時には、自分はもちろん知り合いにも気を付けます。
飛行機に乗った時だけでなく、足を動かさない座った状態が続いている長距離バスや自動車での長距離ドライブでも発症します。
船旅の場合も、船の中を歩きますが座っていることもあるので長時間の場合は発症します。
病院に入院した場合に、手術した後などベッドに寝たままの状態が続きます。体を動かさない為、足の流れが悪くなり血栓が出来やすくなり発症しやすくなります。
他には地震や震災などで、自動車で過ごし狭い空間で座ったままなど長時間過ごすことにより発症しやすいリスクが高くなります。
エコノミークラス症候群の予防方法は
エコノミークラス症候群は、そのままの状態だと死亡に繋がる病気です。
そうならない為にも、予防すると防げます。
どのような、予防方法があるのか見てみます。
水分補給
血栓は血液がドロドロになるので、サラサラにする為にも水分は必要です。
水道水やミネラルウォーターはもちろんですが、それよりもスポーツドリンクの方がオススメです。
ただ利尿作用のあるコーヒーやアルコールは、飲み過ぎると水分不足の原因になります。
コーヒーやアルコールが好きな人は、飲む時は気を付けながら注意する必要があります。
運動
足の筋肉は「第二のポンプ」と言われているので、筋肉が収縮したりゆるんだりすることを繰り返すと足の血液の流れを促します。
その為、ジョギングやウォーキングなどの運動は血液の循環が良くなります。
体を動かさないと、足の血液の流れが滞り血栓が出来やすくなる為運動は必要不可欠です。
運動が苦手という人は、立ったままその場で右・左と足を動かすのも良さそうです。
他には足の指をグー・パーと動かしたり、ふくらはぎを軽く揉んだりストレッチなどの方法もあります。
弾性ストッキングの着用
足首から段階的に圧迫する為、血液が下から上に流れやすくなり血行を改善させる効果があります。
血液は血流が重力に逆らい再び上半身へ戻りふくらはぎが持つポンプ作用が血流を上へ押し戻す為、弾性ストッキングを着用することによりその働きを助ける役割を果たします。
エコノミークラス症候群の治療方法は?
病気になると誰でも治したいですが、今は治療すると治る場合もあり病気の内容によっては期間が延びることもあります。
エコノミークラス症候群になった場合でも、病院に行く人が殆どです。
どのような、治療方法があるのか見てみます。
抗凝固療法
肺動脈内の血栓が比較的少なく血圧や呼吸状態が落ち着いている場合は、ヘパリンという薬を点滴で投与して一週間ほど様子を見ます。
血栓が自然に溶けてきているようなら、ワルファリンという飲み薬に切り替わります。ヘパリンもワルファリンも、血液を固まりにくい作用があります。
血栓溶解療法
肺動脈内の血栓が多くショック状態の場合は、詰まった血栓をなるべく早く溶かす必要があり既に出来ている血栓を積極的に溶かす治療法です。
ウロキナーゼ・組織プラスミノーゲン・アクチベーターという薬を、点滴や1回の静脈注射に使用します。
カテーテル治療
血管内にカテーテルと呼ばれる管を、肺の血管の中まで挿入して詰まっている血栓を細かく吸引したり砕いたりして取り除く治療法です。
しかしこの方法は高度の技術と設備が必要になるので全ての病院では難しい為、この治療法を選ぶ時には医者や病院を探す必要がありそうです。
下大静脈フィルター治療
下大静脈フィルターと呼ばれる網のようなフィルターを腹部の静脈に挿入し、静脈の心臓と血栓の間に入れてこれ以上血栓が肺に飛ばないようにする治療法です。
下大静脈フィルターは、一次型と永久型があるので必要に応じてどちらかのタイプを使用します。
最後に
エコノミークラス症候群の、原因や予防方法が分かりました。
エコノミークラス症候群は飛行機に乗るときはよく聞きますが、それ以外にも原因があるということが分かりました。
水分補給や運動などをすると予防になるので、気を付ける必要はあります。
普段の生活習慣は家族や友達と一緒に話し合いながら、少しでも気になる所をチェックしながらいつも以上に心掛けます。
自分では分からない間に、病気になっている場合もあります。
少しでも気になったら、病院に行くと良さそうです。
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