オレンジ色のコロッとした実をつけるキンカンは、見た目が可愛らしく庭木として人気があります。
甘味があり、そのまま食べる事も出来ますし、ジャムや砂糖漬けなどにも向いています。
喉に良いので、庭にあれば風邪を引いた時にも重宝します。
今回は、キンカンという植物の特徴と育て方についてご紹介いたします。
キンカンってどんな植物なの?
ミカン科キンカン属に分類される、常緑低木のことを指します。
原産地は長江流域(中国)。
色々な種類がありますが、生で食べて美味しいのは、ネイハキンカン、マルキンカン、ナガキンカンです。
耐寒性が強く害虫病の心配も少なく、栽培難易度が低いことから庭木として人気があります。
皮ごと生で食べたり、甘露煮にしたりして昔から親しまれてきました。
ビタミンCが豊富で、免疫力アップの効果があります。
キンカンの植え付け方
地植えの場合(3月)
日当り、風通し、水はけの良い場所を選んで植え付けましょう。
夏の西日や、冬の北風が当たりにくい場所が良いです。
少しくらいなら、日陰になっても大丈夫ですよ。
植え付ける前に、半日くらい苗木を水に浸しておきましょう。
直径40cm、深さ40cmの穴を掘っておきます。
掘った土の半量分の腐葉土を混ぜ、油かす、牛ふんを1kgくらいずつ混ぜます。
苗木の根を広げて穴の中央に植えます。
植え付けたら、高さ40cmくらいで切り戻し、支柱を立てておきましょう。
たっぷりと水やりをして完了です。
鉢植えの場合(3月)
庭植えとほとんど同じです。
7~10号の鉢に、市販の果樹用培養土で植え付けます。
鉢底石を敷いて、土を鉢の1/3くらい入れます。
苗の根を広げて置き、土を入れて植えます。
支柱を立てて、たっぷりと水をやりましょう。
1~2年に1回、一回り大きな鉢に植え替えをしていきます。
水やりと肥料の与え方
水やり
鉢植えの場合は、乾いてからたっぷりと与えるようにします。
地植えは基本的に不要です。
肥料
植え付ける時に、緩効性肥料を混ぜます。
その後、7~9月と2~3月にも同じ肥料を株元にまきましょう。
剪定の方法は?
植え付けの年と、その翌年には、枝をそれぞれ1/3くらいの長さに切ります。
3年目以降からは、混み合った部分をカットするくらいで大丈夫です。
収穫はいつなの?
花が咲いた後、150日くらいすると収穫出来ます。
大体、11月下旬ごろです。
実が黄色からオレンジ色になって来たら、収穫のタイミングですよ。
最後に
ビタミンC豊富で冬の風邪予防に活躍するキンカンについて、特徴と育て方をご紹介しました。
食べて美味しいだけでなく、緑の少ない冬場に綺麗な葉を見せてくれるのも魅力です。
栽培難易度が低いので、何か育てたいと思っている初心者さんにもおすすめですよ。
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