広大な牧場を走り回り、羊や牛を誘導する牧羊犬。
牧羊犬は古くから人間と深くかかわり、共に生きて来ました。
高い運動能力を誇り頭の良い牧羊犬について、その歴史や特徴をご紹介いたします。
また、ペットにする時の注意点も挙げていきます。
牧羊犬って、どんな犬のことなの?
牧羊犬とは、牧場の羊や牛を誘導したり保護する犬のことです。
その歴史は古く、紀元前4300年頃の地層から牧羊犬らしき犬の骨が見つかっています。
イラン周辺から発祥し、中東やヨーロッパに広がりました。
そして家畜の飼育が盛んになると、牧羊犬の種類も増えました。
牧羊犬の中でも、大型の犬はガーディングドッグとして家畜をオオカミなどから守る役目を担い、小型や中型の犬はハーディンッグドッグとして家畜を誘導する役目を担うことが多いようです。
牧羊犬の特徴は?
広大な敷地を駆け巡る体力を備え、人間の命令を理解する高い知力と、集中力も併せ持っています。
とにかく体を動かすことが大好きで、特に頭を使う遊びを好みます。
動くものに対する反応が早く、時には車や自転車を追いかけたりすることも。
飼い主とのコミュニケーションが必要な遊びが得意です。
牧羊犬の性格と、ペットにする場合の注意点
牧羊犬をペットにする場合には、牧羊犬ならではの性格や特徴を把握しておく必要があります。
神経質で警戒心が強い
牧羊犬の本来の仕事は、家畜をオオカミなどの外敵から守ることです。
そのため、とても警戒心が強いです。
飼い主以外には、あまり懐かないかも知れません。
番犬には向いています。
また、家畜の群れをしっかりと誘導する牧羊犬ですから、神経質な面もあります。
冷静なのが特徴の牧羊犬ですが、神経質な面が攻撃性となる場合があります。
噛み癖に注意
牧羊犬は、家畜を噛んで誘導します。
そのため、噛み癖がつきやすいのが特徴とも言えます。
プライドが高いところがあるので、やりたくない事を無理にやさせようとすると、嫌がって噛むことも。
運動が足りていないと、ストレスによる噛み癖も現れます。
吠える
牧羊犬は、よく吠えます。
見張り役の仕事をする犬ですから、これは仕方ないでしょう。
近所迷惑が気になるようなら、牧羊犬はおすすめできません。
運動量が多い
牧羊犬は、たくさんの運動量を必要とします。
殆どの場合、普段の散歩だけでは足りないでしょう。
定期的にドッグランで思いっきり運動させてあげてください。
運動不足だと、すぐにストレスが溜まってしまいます。
最後に
牧羊犬について、歴史や特徴、飼育する場合の注意点をお話しましたが、いかがでしたか?
牧羊犬は、飼い主以外にはあまりフレンドリーではないようです。
無駄吠えや噛み癖が多いので、その点はきちんとしつける必要があるでしょう。
頭の良い犬ですから、普通の散歩では物足りなく感じます。
頭を使う遊びを取り入れ、退屈のないようにしてあげましょう。
信頼関係を築き、しっかりとしつけをすることで、頼もしい家族になってくれますよ。
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