雪の下でも葉っぱをつけるほど、生命力に満ち溢れた強靭な植物。
それがユキノシタです。
昔から子供のひきつけや中耳炎の薬として利用されて来ました。
このことから、深い愛情という花言葉を持つユキノシタ。
今回は、そんなユキノシタについて特徴と栽培方法をご紹介いたします。
ユキノシタって、どんな植物なの?
ユキノシタは、ユキノシタ科ユキノシタ属に分類される植物です。
日本と中国原産で、5~7月に白い花を咲かせます。
花にはピンクや黄色のが入ります。
5枚の花弁を持ち、上の3枚が短く下の2枚が長めです。
まるでお人形さんのような可愛らしい花です。
草丈は20~60cmで、あまり大きくなりません。
湿った場所を好み、地面を這うように広がります。
ハート型で厚みのある葉っぱには、白い斑が入っています。
ユキノシタには、色々な効果がある
古くからユキノシタは民間薬として活躍してきました。
先ほども触れましたが、しぼった汁は中耳炎や耳だれ、虫刺されに使われました。
乾燥させてお茶にして飲めば、子供のひきつけや、解熱、解毒効果が期待できます。
美容面でも注目されており、化粧水に配合されていることもあります。
ユキノシタの栽培ポイントは?
ユキノシタを育てる時のポイントをご紹介いたします。
まず、半日陰で湿った場所が好きなので、栽培環境を間違えないようにしましょう。
寒さには強いので冬の対策はしなくて大丈夫ですが、夏は直射日光が当たらないように気を付けましょう。
種まき
お店で売られていないので、自分で花から採取しましょう。
それを3~6月に、苗用の箱にまきます。
本葉が2~3枚になったら、鉢や地面に植えましょう。
苗を植える
苗から育てる場合は、真夏と真冬を避けて植えつけましょう。
3~6月がおすすめです。
鉢の場合は植え替えましょう
同じ鉢で育て続けると、中で根が詰まってしまいます。
そこで、2~3年に一度、大きな鉢に植え替えてあげましょう。
土
あまり土を選びません。
赤玉土、軽石、鹿沼土などを混ぜたもので良いでしょう。
水と肥料
鉢の土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをしましょう。
肥料は与えなくても大丈夫です。
最後に
可愛らしい花を咲かせ、民間薬としても利用され来たユキノシタについて、その特徴と栽培方法をご紹介いたしました。
5月頃、可愛らしい花を一斉に咲かせます。とても小さな花で、控えめな印象のユキノシタ。
和の雰囲気を感じたい人にピッタリですよ。
ただ、我が家の庭にも植わっていますが、強靭でかなり増えます。
増え過ぎたら困る場合は、鉢植えにしておくのが無難でしょう。
夏の直射日光に気をつければ大丈夫ですので、是非栽培に挑戦してみてくださいね。