日本に自生するコウホネは、スイレン科に分類される浮葉植物です。
メダカと一緒に栽培されることが多く、水面に濃い緑の葉を浮かべます。
鮮やかな黄色い花と葉のグリーとのコントラストが美しく、人気の水生植物なんですよ。
そんなコウホネの特徴と、栽培方法をご紹介していきます。
コウホネってどんな植物なの?
スイレン科コウホネ属に分類される植物で、日本に古くから自生しています。
水中に白くて骨のような根茎があるので、河骨と書かれるようになり、ここから「こうほね」と変化して呼ばれるようになりました。
6~9月になると、鮮やかな黄色の、厚みのある花を咲かせます。
花茎が伸びた先に、4~5cmの花が1個咲きます。
浅い池や沼、緩やかな流れの川で自生しています。
観賞用に庭で栽培される事もあり、ビオトープやアクアリウムで活躍しています。
日本薬局方に収録された生薬でもあり、解熱や鎮痛効果があります。
アイヌ民族は、アクを抜いて乾燥させて食用としていたそうです。
コウホネの栽培環境について
コウホネは、日当たりの良い場所で育てるのがおすすめですが、半日陰でもよく育つちます。
冬は水の表面が凍っても大丈夫なので、屋外で越冬出来ます。
ただ、水全体が氷になってしまうと株がやられてしまいます。
その場合は、室内に移動させて管理しましょう。
管理する時には、鉢植えのコウホネを水の入った容器に沈めます。
水やりのタイミングは、下葉の様子を見て、水面に浮いている状態になるように調整しましょう。
水位が低いと感じたら、水を継ぎ足しましょう。
土と肥料
土をあまり選ばないので、赤玉土や水生植物用の土でOKです。
肥料が無くても育ちます。
ただ、よく育てるためには、3~9月に月1回ペースで緩効性肥料を与えると良いでしょう。
1株に1~3粒がおすすめです。
植え付けや、植え替えのタイミングは?
コウホネを植え付けたらい、植え替えたりするのは、3~4月がベストです。
鉢の中が根でいっぱいになると根詰まりを起こすので、1まわり大きな鉢を用意します。
植え替える時には、根についた土を丁寧に落としてから、細い根を全部カットしてしまいます。
その後、土に植えましょう。
同じ時期に、株分けをする事で増やしていけますよ。
分けたら、1鉢に1つずつ植えます。
最後に
日本に昔から自生しているコウホネですが、池や川がない地域では馴染みがない植物ですよね。
真夏に可愛らしい花を咲かせ、楽しませてくれます。
水に浮かぶ濃いグリーンの葉も、涼し気で良いものですよ。
冬の寒さに強いので、越冬も手間がかかりません。
丈夫で美しい花を咲かせるコウホネを、あなたも育ててみませんか?