食虫植物と言えば、ウツボカズラを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
消化液の入った袋の中に、虫を落とし込む仕組みが有名ですよね。
今回ご紹介するセファロタスという食虫植物は、見掛けはウツボカズラに似ています。
ですが、分類的には違う仲間なのです。
今回は、小さく可愛らしいセファロタスについて、その特徴と栽培方法をご紹介いたします。
セファロタスって、どんな食虫植物なの?
セファロタス科セファロタス属に分類されています。
セファロタスは、学名をCephalotus follicularis(セファロタス・フォリキュラリス)と言います。
和名では、フクロユキノシタと呼ばれています。
オーストラリアの固有種であり、ウツボカズラに似た捕虫袋を持っているのが特徴です、。
日当たりを好み、海辺の斜面に自生しています。
袋の中に雨が入らないように、大きめの蓋が付いています。
これにより、消化液が薄くなるのを防いでいます。
5℃以下でも40℃以上でも大丈夫なくらい、気温には適応します。
ですが、湿度には弱いです。
風通しの良い場所を好むので、栽培する場合は温室に入れない方が良く育ちます。
ですが温室で栽培されていたセファロタスを入手した場合は、いきなり温室から出すのは危険です。
時間をかけて部屋の湿度に慣らす必要があります。
セファロタスの栽培方法
とても丈夫な植物ですので、初心者でも育てる事が出来ます。
温度の上下にも適応してくれますし、水の遣り忘れで用土が多少乾燥するくらいでは枯れません。
また、光の弱い場所でも育つことが出来ます。
用土は、ミズゴケがおすすめです。
大きな鉢で栽培する場合には、パーライトなどを使って水はけを良くしましょう。
地下部の通気性を良くする事が大切です。
腰水にする場合は、深めの鉢を使用して底に軽石を敷くようにしましょう。
蛍光灯の光だけでも育ちます。気温が低下してくると、紅葉を楽しむ事も出来ますよ。
最後に
オーストラリアの固有種である、セファロタス・フォリキュラリスは、捕虫袋を持つ食虫植物。
小さくコロコロとした袋が可愛らしく、女性にも人気の食虫植物です。
光量が少なくても育ち、低温や高温にも適応してくれるのが特徴です。
風通しを良くし、鉢の中が蒸れないように気を付けていれば、比較的簡単に栽培出来るでしょう。
秋には葉が美しく色づき、紅葉を楽しむ事も出来ますよ。