うつむき加減の可愛らしい花を咲かせるシクラメン。花の時期は、秋から春です。
花の少ない冬場に、美しく咲いて楽しませてくれるシクラメンは、多くの人から愛され続けてきました。
このシクラメン、翌年も花を咲かせてくれるってご存知でしょうか?
ここでは、多年草であるシクラメンを上手に育てるポイントをご紹介します。
シクラメンって、どんな植物なの?
まず、シクラメンについて、その特徴をお話しますね。
サクラソウ科シクラメン属に分類され、原産地は地中海沿岸です。
11月~3月にかけて花を咲かせます。
球根植物で、冬に咲く花として人気が高いです。
ピンクや赤、白などの花色があり、品種改良が進む中で様々な外見のシクラメンが誕生しました。
シクラメンは、大きく分けて2つのタイプがあります。
一つは、一般的な室内で育てるもの。もう一つの種類として「ガーデンシクラメン」というのがあります。
こちらは庭で育てることが出来る、耐寒性の強いシクラメンです。
シクラメンには休眠が必要
シクラメンの原産地は、雨季と乾季が存在します。花を咲かせるのが雨季で、乾季には休眠状態に入ります。
日本の冬は雨季、夏は乾季に当たると考えて、夏には休眠させる必要があります。
日本の夏は湿度がとても高く、原産地の乾季とは違ってきますので、湿度管理をしっかりする必要があります。
シクラメンの休眠のさせ方
シクラメンは4月頃まで花を咲かせてくれます。5月になり気温が高くなると、葉っぱが黄色くなってきます。
花も咲かなくなってきて、休眠状態が近づいてきます。
6月頃には、葉っぱが枯れていることでしょう。こうなったら、残りの葉っぱを根元からねじり切り、水遣りをストップします。
土がカラカラに乾いてOK!肥料もあげないで、雨の当たらない風通しの良い日陰に移動させましょう。
9月になったら、球根を掘り起こしてみましょう。
少し大きめの鉢を用意し、そこに植えつけます。この時、球根の3分の1くらいが顔を出すようにしておきましょう。
気温が下がるにつれ、白い根が出てきます。こうなったら、休眠が成功した証拠!
あとは普通に水遣りをして、花が咲くのを待つだけです。
最後に
多年草の球根植物、シクラメン。今回は、シクラメンを翌年も咲かせるポイントについてご紹介しました。
シクラメンには休眠が必要で、夏の間はしっかり休ませることが大切です。
ただ、日本の夏は湿度が高いので、失敗する可能性も高くなります。
何度か挑戦していくうちに、コツが掴めるかも知れません。
年々大きくなる株を見るのは楽しいですよ。是非挑戦してみて下さいね。