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西郷どん 第43回「さらば、東京」のあらすじとネタバレと感想。

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前回の第42回「両雄激突」では、菊次郎(城桧吏くん)がアメリカ留学に旅立ちました。

隆盛(鈴木亮平さん)は、後藤象二郎(瀬川亮さん)ら3人を参議として追加し、留守政府を動かします。

徴兵制、学校教育制度など成果を上げました。そんな中、利通(瑛太さん)が一足先に帰国。しかし隆盛と利通は、方針の違いから決裂します。

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その後、使節団が帰国して岩倉(笑福亭鶴瓶さん)が復帰すると、利通は隆盛を潰そうと画策し、隆盛が決めた朝鮮派遣を覆そうと、議論を仕掛けてきました。

前回の第42回「両雄激突」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第43回「さらば、東京」のあらすじと感想です。

目次

隆盛と利通の激論

岩倉の議会復帰に先立ち、岩倉と利通は密談をしていました。「西郷に勝ち、今の政府をぶっ壊したいのです」と、鬼気迫る表情で目を見開く利通。“勝つ”ために、隆盛の朝鮮派遣を潰そうとしているのです。

利通は富国強兵が先決だと言い、隆盛は先に国交を結ぶべきだと、それぞれ持論を展開し激しく応酬します。隆盛は朝鮮にいる2千の自国民の安全を唱え「見殺しにすっとか、一蔵どん!」と強く主張。議論は平行線です。江藤(迫田孝也さん)が「これ以上の議論は無駄ばい」と立ち上がり、岩倉と利通の罷免を求めました。他の参議も加わって場は荒れます。収拾がつかなくなった岩倉は「西郷、望み通り朝鮮に行ってこい!」と、許可を下しました。

議会が終わり、利通、岩倉、三条(野村万蔵さん)の3人が集まると、利通は岩倉を非難し、岩倉は「しゃあないやないか!」と言い訳をします。利通が辞職すると言い出したとき、三条が胸を抱えて倒れました。

議場に集まる参議たちに、岩倉は「三条が倒れた」と報告。会議は中止となりました。隆盛はすぐに、三条の屋敷へお見舞いに行きます。三条は寝間着姿で襖を開け、弱った体で「西郷、ほんまにすまん」と謝ります。そして「岩倉はんらが帰ってくる前の政府がよかった…」と、本音をこぼしました。

利通の企み

数日後、議会が再開します。岩倉が三条の席に座り、「まろは太政大臣代理である」と宣言し、ニヤリと笑いました。そして朝鮮派遣が天子様によって却下されたことを伝えました。岩倉は利通の指示で太政大臣代理の座を獲得、さらに西郷が朝鮮に行けば命が危ないと天子様に上奏し、朝鮮派遣を否決することに成功しました。これが、利通の企みだったのです。

皆は「どういうことじゃ!」と反発、席を立って岩倉を取り囲みます。岩倉は「だまらっしゃい、これがまろのやり方や!」と怒鳴りました。隆盛は険しい表情で、朝鮮にいる日本人が危ないときはすぐに使いを出して欲しいとお願いしたあと、「ここまででございもすな。あとはおまかせいたしもす」と、議場を退出しました。

明治6年10月24日、隆盛は辞表を届け出ました。続いて、江藤新平、後藤象二郎(瀬川亮さん)、板垣退助(渋川清彦さん)も辞表を提出。利通は内務卿という役職を新設し、自ら就任。天皇、太政大臣、右大臣に続く、権力を手に入れました。

木戸の思い

岩倉は、長州勢を招いて宴会を開きます。木戸孝允(玉山鉄二さん)に酒をつぎながら「体の方はどうや、早く重い腰上げて、政府に戻ってきてくれ」と頼みますが、木戸は「我らに何をさせようとお考えですか?」と言いました。御親兵の薩摩兵が暴れだす…または隆盛が鹿児島で挙兵する…岩倉は隆盛を恐れ、味方を欲しがっていることを見抜きます。木戸は体を震わせ「西郷くんはそんな男じゃない」と反論しますが、苦しがって「やはりまだ、体調が優れんですから…」と言って、帰っていきました。

隆盛が長屋で子供らに学問を教えていると、木戸が訪ねてきました。木戸は灰色の着物に紺の羽織、隆盛は浴衣というラフな格好です。木戸は「条約改正に失敗し、その渡航の最中に長州のもんは汚職にまみれてしもうた。ワシはその責任を取らなきゃいかん」と、政府を去る覚悟でした。隆盛は「うんにゃ、これからじゃ。異国で悔しか思いをした、オハンらの腕の見せどころは」と説得。「その言葉、しかと胸に留め置こう」と言って、手を差し出し、2人は固い握手を交わしました。薩長同盟のときの握手を思い出します。

「西郷さん、行かないで!」と騒ぐ子供たちに、木戸は「よっしゃ、わかった。そしたらのう、ワシがこの子たちの面倒を見てやる」と言います。木戸が無邪気な子どもたちを見て笑顔になると、「おお、木戸さあの笑った顔、初めて見もした」と隆盛も笑います。

最後の話し合い

利通が自邸に戻ると、隆盛が息子の達熊(吉田奏佑くん)と遊んでいました。利通が「これはどういうつもりじゃ」と聞くと、おゆう(内田有紀さん)は「せやから、旦那様やのうて達熊に取り付いたんどす」と、返します。利通が怒鳴ると、おゆうは達熊を連れて、部屋を出ていきました。隆盛は鹿児島に帰る前に、どうしても利通と話をしたかったのです。

隆盛が椅子に座ると、利通も仕方がなく向かいに座りました。「一蔵どんに聞きたかこつがあっての」と、朝鮮派遣が覆ったのは、利通が主導したことなのかと問いただします。「下鍛冶屋町で一番頭の良か秀才じゃった。じゃっどん、ないごてずる賢か頭の使い方をせねばならんじゃ」と、まっすぐに利通を見据えます。利通は「オイは、理想とする政府の新体制がある。そいを邪魔するもんは排除する」と、窓の外を見ながら答えます。

隆盛は自分を追い出したいのならなぜはっきりそう言なかったのかと責めると、利通は「卑怯者とでも何とでも言え。憎め。すべて覚悟の上だ」と言い放ちます。隆盛には、ずっと2人で助け合ってきた利通を憎めるはずが無く、「オイの負けじゃ」「オイは大久保一蔵の国造りを見ながら、鹿児島で畑でも耕す。頼むぞ」と言って、部屋を出ていきました。利通は、親友を失った悲しみのせいなのか、肩を震わせて泣きました。

翌日、隆盛と熊吉(塚地武雅さん)はひっそりと家を出ます。弟の信吾(錦戸亮さん)だけが、見送りに来ました。「おれは兄さの分まで国を作る。西郷の名に恥じぬように」と信吾が言うと、隆盛は「頼む」と肩を叩きます。こうして隆盛は、東京を去っていきました。

次回は、「士族たちの動乱」。
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「士族たちの学校をこしらえるとじゃ」といって、隆盛は陸軍養成教育を行う学校を設立。

薩摩の士族たちがぞくぞくと隆盛のもとに集まります。

桐野利秋(大野拓朗さん)も「いつまでも西郷先生の背中を追いかけたか」と、下野して薩摩に戻ってきました。

集まった士族たちは政府の不満を訴え始め、政府や鹿児島県令は彼らの動きを注視します。

士族の怒りが爆発する、明治最後の内戦が始まろうとする、次回も見逃せない回になりそうです。

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