犬って、顔を舐めてきますよね。
特に口の周りをペロペロしてきませんか?
飼い主さんも慣れっこになって、舐めさせるままにしておくのはよくある光景です。
顔を舐めるという行動には、どんな理由があるのかご存知ですか?
今回はその理由についてお話すると共に、顔を舐めさせても大丈夫かどうかについて探っていきます。
犬が顔を舐める理由は?
犬が顔を舐める行動は、オオカミの習性だと言えます。
ではオオカミの世界では、どのような気持ちを表しているのでしょうか?
従う気持ちの現れ
オオカミは社会性のある動物であり、群れの中ではきちんと立場が決まっています。
自分より上の立場のオオカミには、敵意が無い、従う気持ちを込めて口を舐めるのです。
ですから、犬が飼い主の顔舐めるのは飼い主に対して従順な気持ちを持っていると言えるでしょう。
また、自分を守ってくれる存在として頼りにしているとも考えられます。
親愛の感情
今まで、飼い主は群れのリーダー的存在だと考えられていました。
でも最近、別の考え方が出てきているんです。
飼い主はリーダーというよりも、親に近い存在ではないかというのです。
そんな飼い主に対して、母犬に抱くような甘えの感情を持っていると考えられます。
不安がある
犬は、顔を舐める事で不安を解消しようとしているのかも!
いつまでもしつこく、行き過ぎた舐め方をしていたら、不安から来るものかも知れません。
ストレスの源を探してみましょう。
思い当たることがあれば、それを解消してあげましょう。
舐めさせておいても大丈夫なの?
敵意がなく、親愛の情の現れであると知ると、愛犬が顔を舐めてくるのが嬉しくなりますね。
でも、このまま舐めさせていても大丈夫なのか気になる方もいることでしょう。
実は、犬に口を舐められることで、犬から人への感染のリスクがあるのです。
回虫症
寄生虫である回虫が、他の動物のフンから愛犬に感染していた場合、それが飼い主にも感染する恐れがあります。
Q熱
キュー熱と呼ばれており、高熱と疲労感が続きます。コクシエラ菌による病気です。
予防するためには、体力が落ちていると感じた時には、口の中を舐められないように気をつけましょう。
舐められたらきちんと洗うことも大切です。
最後に
犬が飼い主の顔を舐めるのは、オオカミの習性から来るものなんですね。
愛情表現の一つでもありますし、飼い主としては快く受け入れたいものです。
ですが、感染症の心配があるのも事実。
飼い主が倒れてしまって悲しむのは愛犬です。
感染しないためにも、日ごろから予防に気を遣いましょう。
舐められたら洗うようにすることを、おすすめします。