テレビのCMで「白戸家のお父さん」役として有名になっ「北海道犬」。
凛々しい表情とガッチリとした体つきが特徴の、日本犬です。
厳しい北海道の環境で生まれ育った、とても強く丈夫な犬。
この犬について、もっと詳しく知ってみませんか?
北海道犬にはどんな歴史があるの?
北海道でアイヌ民族が飼育してきた犬で、元々は本州に生息していたのですが、人間と一緒に北海道に渡り環境に適応して生きてきました。
1937年に天然記念物に指定。
一時期衰退の道を辿っていましたが、ソフトバンクのCMに出演しているお父さん犬の活躍により、人気を集めるようになりました。
他の日本犬との違いは、冬の厳しい寒さを乗り切るための被毛です。
また、アイヌ民族と共にヒグマやエゾジカの狩りをしてきたので、猛獣相手にも怯まない勇猛さも大きな特徴です。
体の特徴は?
耳は三角形でピンと立、尻尾は巻き尾か差し尾。
目が吊り上がっており、凛とした印象を与えます。
最大の特徴であるダブルコートの被毛により、北海道の冬の寒さに耐えることが出来ます。
大きさは中型犬に分類されています。
体高:オス47~53cm、メス42~48cm
体重:15~30kg
胸筋の発達が素晴らしく、上半身がガッチリしています。
どんな性格をしているの?
ソフトバンクのお父さん犬は、誰にでもフレンドリーなイメージですよね。
ですが、実際の北海道犬はクマと対峙しても怯まない程、気性が激しい一面を持っています。
北海道犬の大会で、「獣猟協議会」という大会があるのですが、これはクマのいる檻を用意して、北海道犬の勇猛さを判定するものです。
そういった大会もあるほど、北海道犬は気性が激しいのです。
ただし、そういう大会に出す予定の犬は、服従させる訓練をしていません。
ですから、気性の荒さを理解した上で、子犬の頃からきちんと服従の訓練をしていれば、十分家族として暮らしていくことが出来るんです。
もし、しつけがきちんと出来なかったら、成犬になってから制御不可能になってしまいます。
自分で訓練が出来ないようでしたら、専門のトレーナーに預けてでも訓練をする必要があります。
北海道犬を飼うとしたら、それくらいの責任を持ちましょう。
かかりやすい病気
他の日本犬と同じく、アレルギー性皮膚炎になりやすいです。
かかると全身が痒くなりますので、そういった様子が見られたら動物病院で受診してください。
また、北海道で暮らす犬ですから、暑さに大変弱いです。
暑い地域では、夏に外で飼うことは命の危険がありますのでやめましょう。
熱中症になりやすいということを、いつも頭に入れておいてくださいね。
最後に
日本犬の一つ、北海道犬についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
テレビCMのお父さん役として有名になった北海道犬。
CMを見ていると、人懐っこくて知らない人にもフレンドリーな印象が強いですよね。
でも実際は、アイヌ人と一緒に猛獣相手に狩りをしてきた犬です。
クマを相手にしても怯まない、勇猛果敢な面があることをお忘れなく!
それを知った上で、きちんと訓練をしながら飼育するのが、北海道犬の正しい飼い方といえるでしょう。