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西郷どん 第23回「寺田屋騒動」のあらすじとネタバレと感想。

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第22回「偉大な兄 地ごろな弟」で、大島から薩摩に戻った吉之助(鈴木亮平さん)。

しかし挙兵を進める国父・久光(青木崇高さん)と、挙兵に反対の吉之助は真っ向から対立してしまいます。

そして郷中仲間だった有馬新七(増田修一朗さん)が脱藩して京都へ…勤王志士たちと事を起こす計画です。

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吉之助は有馬を止めるために、京都に向かいます。命がけの交渉で計画は中止になりますが、言いつけを破って京都に行ったことに激怒した久光は、吉之助に切腹を命じました。

吉之助の命はどうなるのでしょうか…。

前回の第22回「偉大な兄 地ごろな弟」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第23回「寺田屋騒動」のあらすじと感想です。

目次

切腹命令

久坂玄瑞(二神光さん)ら勤王派の志士が、大人物だと評判の西郷吉之助の話を聞きに集まります。しかし吉之助は話をする前に飯を食べ始め、さらに芸妓を呼んで酒を飲み、歌って踊ろうと言い出しました。腹を割って話せる仲になるにはこれが一番早い!という、3年過ごした島流のやり方なのでした。

そこに、久光より一足先に京都に到着した大久保一蔵(瑛太さん)が現れました。ただ事ならぬ雰囲気で、吉之助と2人で別室に移動。一蔵は吉之助に、切腹の命令が出ている事を知らせました。一蔵は「今度ばかりは、国父様のお怒りは凄まじか」と言うと、暗い表情で刀を抜き、吉之助の首の前で止めました。「おはんを刺す。おはんはおいを刺してくいやい。刺し違えて死ぬより道はなか」と、思いつめています。吉之助は、逃げも隠れもせず久光の元に行くと言いました。

座敷に戻ると、他藩の志士が帰ったあとでした。村田新八(堀井新太さん)が「おいたちは腹を切らさるっとでごわすか?」と一蔵に迫ると、村田のお腹がぐう~となります。そこに海江田(高橋光臣さん)が飛び込んできて、いきなり「許してくいやせ!」と土下座をして謝りだしました。話を聞くと、海江田は久光に、吉之助が京都でいかに他藩の志士に頼られているか、誇らしげに話したのだそう。吉之助が憎たらしい久光は、煙管の灰をカン!と落としながら「切腹!」と断言したのです。

鰻取り

泣いて謝る海江田、怒る有馬、腹のなる村田…。吉之助はこのドタバタとした状況を「わっはっは」と笑い飛ばし、「行くぞ!」と河原に向かいました。川に入ると「喧嘩は腹が減っだけじゃ!鰻取りで決着をつけっど!」と言い出します。子供の頃を思い出し、袴を脱いで裾をからげて、全員で川に入りました。水を掛け合って楽しげに鰻を捕まえます。吉之助の弟の信吾(錦戸亮さん)は「やっと郷中の鰻取りの仲間入りができた」と、にこりと笑います。取った鰻を焼いて頬張り、酒を飲んで、和やかなひとときが過ぎていきます。

鍵屋に帰ると、薩摩の捕り物役人が待ち構えていました。吉之助は穏やかな表情で「今日はよか日じゃったの!」と言って、役人と一緒に去っていきます。村田も同じ罪で捕まりました。

そしてついに、久光が千人の兵を率いて京にやってきました。吉之助は、縄で縛られて久光の屋敷の庭に座らされます。久光は「命に背いた謀反人は、腹を切ってわびれ」と言い放ちました。一蔵が説得しても、吉之助が頭を下げても、久光の怒りは収まりません。

小松帯刀(町田啓太さん)は亡き斉彬が「西郷は癖のある男で使いこなすのは難しい。主君の目の前に置かれた物差しだ」と語った話をしました。一蔵は「国父様なら使いこなせます。西郷を生かして下さいませ」と助言すると、久光は何も言わずその場を立ち去りました。

数日後、吉之助と村田に島流しの刑が言い渡されました。今度は罪人として島に送られるので、生きて帰ってこられる保証はありません。吉之助はみんなに「必ず生きて帰ってくっでのう」と言って船に乗ります。そこに鍵屋の仲居・お虎(近藤春菜さん)が河川敷の土手を転がるように降りてきて「西郷はん…西郷は~ん!」と泣きながら見送りにきました。吉之助は笑って手を振りながら、去っていきました。

薩摩への勅命

その後、久光は近衛家当主・忠房(大窪人衛さん)に呼び出されました。忠房は、京で暴れまわる浪人を薩摩の兵で沈めてほしいという天皇の意向を伝えます。孝明天皇(中村児太郎さん)に謁見した久光は「この島津久光、命に代えましても、京の都に平穏を取り戻してご覧に入れまする!」と誓いました。

久光はすぐに朝廷の意向を実行に移し、勤王倒幕の志士たちを激しく弾圧します。勤王志士の不満は高まり、追い詰められた彼らは再び事を起こそうと、有馬の元に集まったのです。

寺田屋騒動

そして4月23日、事件が起こりました。寺田屋に集まった有馬たちの元に、久光が使いを出します。説得して従うならそれでよし、背けば即刻討てという命令です。郷中仲間の大山格之助(北村有起哉さん)が率いる鎮撫使が、説得に向かいます。

寺田屋で対峙する両者。有馬は久光の命令を聞き入れず「おいたちは青蓮院の宮様から、天子様をお守りするよう仰せつかっちょっ」と言います。大山も「主君の命を聞けんちゅうとか?」引き下がりません。1人が刀を手に取って一触即発の中、信吾が間に飛び込んできて「兄さぁがおったら、こげなこつはやめろち言われるに決まっちょっ!無駄な血は流したらいかんち、ずっと言っちょったではごわはんか」と、有馬に久光に従うよう頭を下げます。「こん腰抜けが!」と言って刀を抜いた有馬に藩士が切りかかり、有馬の額から血が流れました。それを皮切りに、真剣で切り合う大騒乱に…。

「何ごて…」と呆然とする信吾が切られそうになり、有馬が助けます。さらに斬りかかる相手に有馬は「おいごと突け~!」と叫びます。腹を刺された有馬は、そのまま絶命。大山が有馬を抱え「もうたくさんじゃ!おはんらと戦いたくなか!」と叫ぶと、一堂は静まり、戦闘は終わりました。

後に「寺田屋騒動」と言われるこの事件。囚われている吉之助たちにも知らされます。友と友とが切り合うというこの痛ましい事件に、村田は泣き崩れます。吉之助も、鰻を取って酒を飲んだ記憶を思い出し、大声で泣き叫びました。

次回、「地の果てにて」。

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徳之島に流された吉之助は、愛加那と束の間の穏やかな日々を過ごします。しかしすぐ、さらに遠くの島に移されます。

雨を凌ぐ事のできない牢に入れられ、無気力に横たわる吉之助。そこでは謎の男との出会いが。

久々に一橋慶喜も登場。

朝廷に近寄る薩摩藩と、一橋慶喜の幕府側は、味方になるのか、または敵になるのか…。

次回も楽しみです。

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