「手に汗握る」という言葉がありますが、誰もが緊張すると手に汗をかいたことがあると思います。
手に汗をかくこと自体は問題ではありませんが、手がベタベタして困ったり、中には汗が飛び散ったりするほどの重症の人もいるのではないでしょうか?
今回は、手汗についての原因と対策を紹介します。
手汗の原因
手汗の原因は、大きく分けて3つあります。温熱性の発汗、精神性の発汗、その他の病気です。
温熱性の発汗
運動の後や体温が上がった後に、体温の上昇を下げるため、汗を出すことで体温を一定に保ちます。
これは、手だけではなく、全身からも汗がでるので、ごく普通の発汗です。
精神的発汗
人間の身体は、不安や緊張などの精神的なストレスを感じると、交感神経が刺激されるようになっています。
過度のストレスが加わると、交感神経が敏感になり汗をかきます。手汗の原因で、最も多いものです。
その他の病気
人間は全身に汗腺があるので、汗は全身からでます。
手のひらは、足と違い通気性がよいので、目立たないかもしれません。
しかし、手汗を大量にかく場合は、別の病気が原因でおこり、自分ではコントロールできないこともあります。
主な原因として、自立神経失調症、糖尿病、甲状腺の疾患などがあります。
手汗の対策はこれ!
食事
辛い物や熱い物など刺激の強い食べ物は、交感神経を刺激し、汗を多くかく原因にもなります。
過度に刺激の強い食べ物は、避けることをお勧めします。
運動
運動することで体温が上昇し、発汗作用が高まると思いますが、運動不足だと、代謝の異常が原因でよけい汗をかきます。
また、汗腺が衰えているために、一部の汗腺に負担がかかっている場合もあります。
運動ですべて改善することはできませんが、生活習慣を改善する必要があります。
自立神経を整える
自立神経のバランスを整えることは、重要です。
交換神経とは逆のリラックスしているときに作用する、副交感神経の働きを高めることが必要です。
そのためには、血流をよくし、身体に酸素を多く取り込むことが大切です。
半身浴で身体の深部を温め血行をよくすることや、深呼吸をして強制的に体内に酸素を多く取り込むことで副交感神経を高めることが期待てきます。
後は、音楽を聴いたり、読書をしたりするなど、自宅で自分がリラックスできるような生活を送ることも副交感神経の働きを高めることになります。
他の病気の治療
大量の手汗をかく場合、原因となる病気が隠れていることがあります。
その場合は、早めに治療をすることが大事です。
制汗剤の使用
他人と接触する場合は、一時的にでも手汗を止めたいものです。
その場合は、制汗剤の使用をおすすめします。
一般的には、脇や足に使用するものが多いですが、手に使用してもよいものもありますので、使用してみるのもおすすめです。
最後に
手汗は、足や脇ほど臭いや汗で悩む人が多くないかもしれません。
しかし、他人と触れ合う時、握手やスキンシップで必ず手を使います。
それだけに、大変気をつかう部分でもあります。
まずは、制汗剤などで予防をし、身体の内面を改善することが大切ですが、隠れた病気が原因の場合もあるので、病院で診てもらい原因を突き止めることも重要です。
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