ハムスターの寿命はとても短く、平均で2年くらいだと言われています。
最初の1年は元気いっぱいですが、2年目になると少しずつ老化が見られるようになります。
そうなると病気になる可能性も高まってくるので、飼い主は日ごろから健康チェックをするようにしましょう。
ハムスターの様子で気になることがあったら参考にしてもらえるように、症状別に対処の仕方をまとめてみました。
ここでは特に、皮膚病と手足の怪我についてお話します。
そして最後に、アナフィラキシーショックについても触れてみます。
皮膚の様子
スキンシップをしている時などに、脱毛やただれ、出血などが見られたり、フケが多くなっていたりしたら皮膚病かも知れません。
原因は、ストレスやアレルギー、栄養不足が考えられます。寄生虫の可能性もありますよ。
アカラス症やニキビダニ症ですと、ニキビダニが寄生することで発症します。
脱毛やかゆみが特徴です。
元気な時にはかかりにくいのですが、病気中などで免疫力が落ちていると発症してしまいます。
なってしまったら、殺ダニ剤を塗って治していきます。
トイレの汚れや食べ残しが溜まっていることが原因ですので、いつも清潔を心がけましょう。
真菌性皮膚炎や皮膚糸状菌症は、真菌(カビ)による皮膚炎です。
これも免疫力が低下している時にかかりやすいです。
フケや脱毛が特徴で、肌が乾燥気味になります。
治療には抗真菌剤を飲んだり、塗り薬を使用します。
水虫の人から移ったりするので、水虫がある人にはハムスターに接触しないようにしてもらいましょう。
手足の異常
ハムスターの手足はとても小さく観察しにくいかも知れませんが、よく見てあげてください。
もし曲がっていたり腫れていたら、怪我をしているかも知れません。
そして変色して白くなっていたりしたら、血栓症、肺水症、腹水種の疑いが!
爪がやたらと早く伸びる病気もありますよ。「過長爪」という病気かも知れません。
これには老化や栄養バランスが大きく関係しています。
ハムスターに対応してくれる病院に行けば、爪を切ってもらえますよ。
また、ハムスターは回し車に手足を挟んで骨折する事もあります。
手足がとても小さいので、高い所から落ちた時にも骨折しやすいです。
手術で治る場合もありますし、もしかしたら切断ということになるかも知れません。
とにかく、気付いたら病院で診てもらいましょう。
人間も注意!アナフィラキシーショック
ハムスターの唾液が人間の体内に入ることで、アナフィラキシーショックを起こす場合があります。
アレルギー反応が激し過ぎるため、呼吸困難を起こしたりもします。
特徴としては、短時間で一気に進行します。
顔が赤くなったり湿疹が出たり、動悸がしたり、汗や咳が出たりします。
危険な状態になる事もあるので、以前ハムスターに噛まれて湿疹や咳の症状が出た人は気をつけましょう。
最後に
基本的に動物は、病気で具合が悪いのを隠そうとします。
自然界では、弱みを見せたら危険だからでしょう。
そのため、早期発見のためには飼い主が見つけてあげるしかないのです。
健康な内から、ハムスターの様子をよく観察しておきましょう。
そうすることで、わずかな異変があった時に「何かおかしい!?」と感じやすくなるのです。
毛がパサパサしていたり、食欲がなかったり、元気がなかったりした場合は、動物病院で診てもらうことをおすすめします。