犬を飼い始めた人が初めて挑戦するしつけは、「お手」であることが多いです。
最も教えやすく、犬にとっても覚えやすいしつけだからです。
ここでは、簡単にできる「お手」の教え方について解説いたします。
目次
犬に「お手」を教えるメリット
犬に「お手」を教えると、日常生活で活かすことができます。
例えば、外から帰ってきた犬の足の裏を拭きたいときや、足のケガの手当てをしてあげたいとき、爪切りをしたいときなど、犬が自ら足を上げてくれたらやりやすくなります。
お手のしつけ方
しつけは、犬の機嫌が良いときに行いましょう。これは、しつけに対して嫌なイメージを抱かせないためです。
- まず、犬に正面から向き合います。そして前足を持ち上げながら「お手」と言いましょう。
- 犬の前足を持ち上げたまま、5秒ほどキープします。5秒経ったら大げさなくらい褒めてあげましょう。このとき、必ず3秒以内に褒めるようにしてください。犬は少し前のことでもすぐに忘れてしまうので、時間が経ってから褒められても「何故自分は褒められているのか」ということが理解できないのです。また、褒めると同時にご褒美を与えると効果的です。ご褒美はおやつでもおもちゃでも構いません。犬が喜ぶものをあげてください。
- 1~2を毎日繰り返します。ただし、犬が乗り気でない日に無理やり訓練することは避けてください。しつけが嫌いになってしまいます。
- だいぶ覚えてきたと思ったら、犬の前足を持ち上げることはせずに、「お手」と言いながら手を差し出すだけにしてみましょう。犬が自主的に前足を載せてきたら成功です。たくさん褒めてやり、ご褒美を与える場合は与えてください。しかし、一発で成功することはあまりありません。成功しなかった場合は、根気強く1~2を繰り返してください。
最後に
「お手」の教え方について解説しました。
とても簡単なので、犬を飼うのが初めての人でも取り組みやすいと思います。
「お手」に限らず、しつけをするときに最も大切なのは「楽しむこと」です。何故ならしつけは、犬と飼い主さんのコミュニケーションツールとしての役割も果たしているからです。
しつけのあとに、ご褒美を与えることについては否定的な意見もあります。しかし、これは実際にしつけを行っていく中で実感したことですが、ご褒美を与えたときのほうが与えなかったときよりも習得が明らかに早いです。そのため早期習得を目指すのであれば、ご褒美を取り入れるのが効果的と言えます。
「お手」を習得したら、他のしつけにも挑戦してみてください。愛犬との仲がより深まると思いますよ。
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