カメと言えば、長生きをするイメージが強いですよね。
確かに寿命は長めですが、適切な環境で育てていないと長生き出来ないこともあります。
せっかく縁が合って出会ったのですから、飼っているカメには出来るだけ長く生きて貰いたいですよね。
でもどんなことに気を付ければ良いのか、よく分からない人も多いと思います。
そこで今回はカメの健康を守るために、飼い主さんが気を付けるポイントをまとめてみました。
水に気を付ける
特に水棲のカメにとって、水はとても大切です。
飼っているカメの元気が無いと思ったら、まずは水温の確認をしてみましょう。
カメは変温動物なので、水温が低すぎると動けなくなってしまいます。
活動出来る水温は25℃以上なので、それ以下の場合は水温が低くて元気が無くなっているのかも知れません。
水温がとても低ければ冬眠に入りますが、中途半端な水温だと冬眠も出来ずに辛い状態となってしまいます。
水温が低いのが確認出来た場合は、25~32℃のぬるま湯に入れてみましょう。
体温が上がってくれば、また活発に動き出すはずです。
元気が出てきたら、今度はヒーターで温めた水に戻してあげてくださいね。
水温に問題が無ければ、水質が悪いのかも知れません。
水の中で暮らすカメにとって、水質はとても重要な問題です。
汚い水の中で過ごしていると、健康を損なうばかりか命に関わることもあります。
水質が悪化することで皮膚病にもなりやすいので、いつもきれいな状態にしてあげたいですね。
水の汚れがカメの健康に悪いのは勿論ですが、汚い水からは悪臭がしてきます。
家の中で飼育している場合は、ケースの周辺が嫌な臭いでいっぱいになることも。
カメの飼育では水が汚れやすいので、頻繁に水の交換をする必要があります。
ろ過フィルターを使えば若干頻度は減らせますが、それでもこまめな水交換は必要です。
水交換をしていても、臭いが気になる人もいることでしょう。
食べ残しや排泄物の臭いが出て来てしまうことがありますが、どうしても気になる場合は臭いを抑える商品を使ってみると良いでしょう。
ちなみに私は「テトラレプトセイフ カメの水つくり」を使っています。
エサをちゃんと食べているか確認する
カメの元気が無くなる原因として、エサ問題も挙げられます。
カメにも好き嫌いがあるようで、人気の商品だからと言って全てのカメが食いつくわけではないんです。
うちのカメも、絶対に食べないエサがあります。
逆に、好きなエサだと飛びつくように夢中で食べています。
もしエサをあまり食べないようなら、エサを変えてみるのも良いかも知れません。
病気で食欲が落ちている可能性もありますが、エサが嫌いで食べないだけかも知れないからです。
今まで好きだったエサを突然食べなくなったのなら、飽きた可能性もあります。
人間と同じで、カメも毎日同じだと飽きることがあるようです。
そんな時はエサを変えるだけで、すんなり食欲が戻ることもあります。
病気や寄生虫の可能性を考える
水やエサに問題が無いとしたら、元気が無い理由は病気かも知れません。
殆どのカメには、サルモネラ菌が常駐しています。
また、体内に寄生虫がいることも珍しくないです。
これらの菌や寄生虫は、清潔な飼育環境で健康に育っていれば特に問題はありません。
ですが、体力が落ちたり免疫力が低下したりすると、元気が無くなって次のような病気になったりします。
- 風邪、肺炎
- 水カビ病
- 口内炎
- ハーダー氏腺炎
- 代謝性骨疾患
これらの病気は、飼育環境を清潔にして日光浴をさせていれば予防出来ます。
ストレスを与えない
のんびり暮らしているように見えるカメでも、ストレスを感じたりします。
人間もストレスで体調を崩すことがありますよね。
小さな生き物にとって、ストレスは命に関わる問題にもなり兼ねません。
大きな音や振動だけでなく、可愛さのあまりスキンシップをし過ぎるのも、ストレスを与える原因になります。
スキンシップ中にカメが暴れ出したら、すぐに放してあげるようにしましょう。
産卵の前兆かも?
元気が無くなる原因として、産卵も考えられます。
カメのメスは抱卵してから産卵前まで、食欲が無くなることあります。
もしペアで飼育していて、メスが食欲不振の場合は産卵前かも知れません。
卵を産む場所を探しているような様子がないか、観察してみましょう。
産卵が済めば、元通り元気になりますよ。
紫外線が足りない
カメの飼育では、紫外線も重要なポイントになってきます。
ベランダや庭で飼育していれば自然と日光浴が出来るのですが、完全に室内飼育の場合は紫外線不足になってしまいます。
紫外線不足になると、皮膚病になりやすくなります。
また、骨や甲羅にも悪影響が出てしまいます。
日光浴をしていれば、日光の殺菌効果で皮膚や甲羅を守れます。
更に、体の中で必要なビタミンを作り出すことも出来ます。
体を温めることも出来るので、活発な活動を支えてくれます。
薬浴について
カメが怪我をしたり皮膚病になった時、薬浴をさせる治療法があります。
薬を薄めた水にカメの体を浸すのですが、この時に水を飲まないように気を付けてあげましょう。
対策としては、薬浴の前に綺麗な水に長く入れて水を飲ませておくと良いでしょう。
分からないことがあったら、掛りつけの獣医師に相談してみると良いでしょう。
最後に
カメに長生きをして貰う為に気を付けることについて、まとめてみました。
長生きをして貰うためには、何よりも毎日の健康チェックが大切です。
病気や怪我を早く見つけられれば、それだけ回復も早まります。
もし元気が無いことに気付いたら、水温や水質をチェックしてみましょう。
エサを変えてみたり、皮膚病や怪我の確認もしてみてくださいね。
ストレスで体調を崩すこともあるので、飼育環境の見直しをしてみましょう。
分からない事を質問できる掛りつけの病院があると安心ですね。
犬や猫はOKでも、爬虫類まで診てくれる病院は少ないです。
いざという時のために、近くの動物病院で爬虫類を診察して貰えるかどうか、確認しておくと良いでしょう。
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