クサガメは、水の中に棲むタイプのカメです。
丈夫で初心者さんにも飼育がしやすいので、昔からペットにするカメとして人気があります。
人間に慣れるので、とても可愛らしいですよ。
飼育が簡単と言っても、初めてカメを飼う人にとっては分からないことだらけだと思います。
そこで今回は、クサガメの特徴や飼育のポイントについて、分かりやすくまとめてみました。
クサガメってどんなカメなの?
イシガメ科クサガメ属に分類される、爬虫類です。
子どもの頃は「ゼニガメ」という名前で親しまれています。
大人になると、メスは甲羅のサイズが30cmくらいになります。
オスはメスよりも小柄ですが、それでも甲羅のサイズは20cmくらいにまでなります。
生息域はアジアで、日本には江戸時代頃に入って来たそうです。
昔は日本の在来種と言われていましたが、調査の結果外来種であることが分かりました。
子ガメ時代は「ゼニガメ」という名前で売られていることもありますが、元々はニホンイシガメの子どもをゼニガメと呼んでいたそうです。
今ではクサガメもニホンイシガメも、小さい時にはゼニガメと呼びます。
ゼニガメという名前で購入する時には、カメの種類を確認してからにしましょう。
ちなみに、ゼニガメのゼニというのは江戸時代の硬貨のことです。
形が似ていたので、銭亀と呼ばれるようになりました。
クサガメは、漢字で書くと臭亀と書きます(草亀とも書かれる)。
名前の由来は、その臭いにあります。
と言ってもいつも臭いわけではなく、危険を感じた時に足の付け根から独特な臭いを出します。
その臭いは、まるで生ごみのようだと例える人もいます。
飼育下では危険を感じるようなことは滅多にないので、臭いを出されることは少ないと思います。
もし臭いと感じたら、原因になっているのは水の汚れかも知れません。
カメの場合、ろ過装置を付けていても水が汚れていきます。
小まめに水交換をしてみましょう。
クサガメの寿命って、どれくらい?
基本的にカメは長生きですが、クサガメも例外ではありません。
20年以上生きると言われているので、飼育する時にはその点をよく考えておきましょう。
自分が面倒見られなくなった場合、代わりに飼ってくれる人を探しておくと良いでしょう。
寿命には個体差があり、なんと40年以上生きたケースもあります。
最後まで責任持ってお世話が出来るように、家族とも話し合う必要がありそうですね。
クサガメの値段や、入手方法について
クサガメを飼うと決めたら、どこで売っているか探しましょう。
対面販売が義務付けられている動物なので、ネットでは購入出来ません。
ペットショップやホームセンターに行くと、売られています。
値段は1000~2000円くらいですが、安いと500円くらいの場合もあります。
お店で購入する以外の方法としては、近くにクサガメを飼いきれなくなって困っている人が居ないか、探してみてもいいかも知れませんね。
クサガメを飼育するための道具
クサガメは日本の気候に順応してくれるので、特別な装置は必要ないです。
他のカメに比べて、飼育が簡単だと言えるでしょう。
性格が穏やかで、飼い主にも馴れてくれますよ。
飼育することが決まったら、まずは必要な道具を揃えましょう。
飼育ケース
カメの飼育ケースは、甲羅の3倍が目安だと言われています。
クサガメは大人になると20cmくらいになるので、ケースの大きさは60cmサイズとなります。
メスの場合は30cmくらいになるので、90cmサイズのケースがあると良いでしょう。
勿論、赤ちゃんの内は小さなケースで大丈夫ですよ。
成長に合わせて、サイズを大きくしていくと良いでしょう。
浮島
日光浴をするために、陸地が必要です。
骨や甲羅を健康に保つために、日光浴でビタミンDを作り出す必要があるんです。
これが出来ないと、骨の病気になってしまいます。
市販の浮島を浮べたり、陸地を作ってあげても良いですね。
陸地は、石やレンガを入れるだけでも大丈夫ですよ。
バスキングライト、紫外線ライト
室内飼育で日光浴をさせてあげられない場合は、バスキングライトと紫外線ライトを使いましょう。
これらのライトを使うと、日光浴の代わりが出来るんです。
陸地が照らされるように設置して、その部分の温度が30~35℃になるように調整します。
紫外線ライトの方は、1年使い続けると紫外線量が少なくなるようです。
年に一度は、ライトの交換をしましょう。
ベランダ飼育の場合は、これらのライトを使う必要はありません。
ヒーター
カメは、水温が下がると体が動かなくなります。
消化器官も働かなくなるので、体調不良の原因となります。
寒くなって来たらヒーターを使い、水温が20~26℃になるように調節してあげましょう。
ろ過フィルター
水質維持のために、ろ過フィルターがあるといいかも知れません。
私は使っていませんが、あるに越したことはありません。
ちなみにろ過フィルターを使わない場合は、頻繁に水の交換が必要となります。
床材
掃除が大変だから床材を入れない人も多いですが、爪の伸び過ぎを防ぐために砂利を敷いてあげるのも良いですよ。
隠れ家
日陰を作ったり、身を隠す場所として、隠れ家を用意してあげましょう。
クサガメは何を食べるの?
クサガメのエサには、市販の人工餌がおすすめです。
雑食なので何でも食べてくれるのですが、人工餌なら水が汚れないし栄養バランスも優れています。
飽きて食べなくなることもあるようなので、たまに別のエサをあげてみるのも良いでしょう。
カメのおやつとして、乾燥エビが売られています。
甲羅を丈夫にしてくれるので、そのようなカルシウム豊富なエサも与えてみましょう。
最後に
クサガメの特徴や飼育についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
クサガメは飼育が簡単で人に慣れるということから、昔からペットとして人気があります。
値段も手頃で入手しやすいのが魅力ですが、大人になるとメスの場合は30cmくらいになります。
オスでも20cm前後なので、飼育スペースについてよく検討してみましょう。
また、寿命もかなり長いです。
飼育は簡単ですが、大きさと寿命のことで飼いきれなくならないように、飼育の前によく考えてみましょう。
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