夏になると、お店ではもちろん、家庭菜園でゴーヤを育てているお家もよく見かけます。
ツルや葉っぱは、緑のカーテンとして活用し、実ができると収穫もできて万能ですね。
しかし、ゴーヤといえばあの苦味。苦味が苦手で、食べるのを避けている方は、少なくないはず。
でも、その苦味には、しっかり栄養も含まれています。
ゴーヤのことを知れば、苦味なんて気にならないほど、食べてみようと思えるかもしれませんよ。
苦味の正体はモモルデシン
ゴーヤの特徴の一つである、あの独特の苦み。それは、モモルデシンという成分が、含まれているからです。
あの苦味が無ければ、食べることができるのに、と思う方もいらっしゃると思います。
しかし、あの苦味にこそ、嬉しい効果がたくさん期待されるのです。
モモルデシンには、胃腸の粘膜を保護する働きがあり、胃や腸を刺激して、消化機能を良くしてくれます。
そのため、食欲増進につながり、ウイルスなどによる胃腸炎にも効果的とされています。
また、神経にも働きかけ、気持ちをシャキッとさせる効果もあるようです。夏バテ対策にピッタリですね。
ビタミンCはトマトの5倍
ゴーヤには、ビタミンCが約76mg含まれており、他の野菜と比べてもダントツに多く含まれています。
トマトの5倍といってもピンとこないかもしれませんが、果物でいうと、レモンに含まれるビタミンCは約50mgです。レモンよりも多く含まれるといえば、どれだけ多いか分かりやすいのではないでしょうか?
一般的に、ビタミンCは加熱することによって壊れやすいといわれていますが、ゴーヤに含まれるビタミンCは加熱してもすぐには壊れないという特徴もあります。
美味しいゴーヤの選び方
色が濃くて鮮やかで、表面にツヤがあるものが若くて新鮮です。
形はふっくらして、なおかつ硬いくらいハリがあり、持った時にズッシリ重みがあるものが良いでしょう。
大きいものの方がお得な感じがしますが、大きすぎないものの方が美味しいとされています。
保存方法
乾燥に弱いので、そのまま保存する場合は、濡らした新聞紙に包んで冷暗所に置いておきましょう。
または、ナイロン袋に入れてから野菜室で保存することもできます。
下ごしらえをしてから冷凍保存をしておくと、長期保存が可能になり、使い勝手も良くなります。
下ごしらえ
縦半分に切り、タネとワタをスプーンなどで取り除きます。それを適度な厚さに、スライスします。
3ミリから5ミリの厚さだと、調理した際に程よく食感が残ります。
スライスしたものに軽く塩を振って10分から20分置き、苦味のもとであるアクを出します。
水にさらして塩気を抜き、ザルにあげて水気を切ります。
塩もみの時間が長すぎると、その分栄養も無くなってしまいますので注意してください。
下ごしらえをしたものを小分けして冷凍しておくと、そのまま炒め物に使うことができます。
また、下ごしらえをしたものを茹でる場合は、茹であがった後すぐ冷ますことによって、栄養の消失を少しでも防ぐことができます。
主な調理方法
炒め物
ゴーヤ料理といえば、ゴーヤチャンプルーが代表とされるように、主には炒め物に使われています。
お肉にももちろん他の野菜とも相性が良いので、いろんな炒め物に加えても良いですね。
焼き物
縦に切ってワタを取り除いたゴーヤに、肉種などを詰めてオーブンで焼きます。ボーリューム満点です!
おひたし、和え物
下ごしらえしたゴーヤをさっと茹でたものを、酢味噌などで和え物にしても美味しいです。
サラダ
下ごしらえ後、さっと茹でたものを野菜と合わせてサラダにも。ゴーヤが良いアクセントになりますよ。
最後に
ゴーヤの苦味は、ワタの白い部分に含まれるそうです。
それをきれいに取り除けば、苦味が苦手な方でも大丈夫かもしれません。
しかし、その苦味にこそ栄養が含まれているので、調理法を工夫するなどして苦味ごと美味しく頂きたいですね。
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