夏になるとホームセンターでは、カブトムシが販売され子供達に買ってとせがまれたり、子供達がカブトムシを採ってきたり、はたまた貰ったりなどとそんなことをきっかけに、カブトムシとの生活が始まります。
そのカブトムシが卵を産んだのだけど、どうしたらいいの?また、卵を産ませたいのだけど、どうしたらいいの?という方に卵から成虫までの育て方をご紹介します。
カブトムシの産卵
カブトムシに卵を産ませるのにいい環境は、オスメス一対(2匹)を1つの飼育ケースで育てます。
ケースサイズは100円均一で売っている「大」のサイズがおすすめです。
また、マットはバイオのマット(ホームセンターで手に入ります)をおすすめします。
夜になると2匹は交尾しますので、室内で飼育する場合は外が暗くなる頃には、暗い部屋、もしくは飼育ケースにカバーをかけて暗くしてあげてください。外の環境に近づけてあげることでストレスを軽減させてあげましょう。
交尾が成功するとメスは土に潜り卵を産みます。メスは産卵のために土に潜ると、数日は地上に上がってきません。なので「最近、メスを見かけないな」という時は産卵中です。産卵中は特にケースを頻繁に動かすなど、メスにストレスになることは避けましょう。
できれば、オスを違うケースに移してあげると、メスはより産卵に集中できます。
カブトムシの孵化
メスが卵を産んで地上に上がってきたら、成虫は別のケースに移しましょう。
卵を産んだのを知らずに、そのままにすると、成虫が土に潜った時、卵に傷をつけ死滅させてしまうからです。
成虫を別のケースに移した後は卵が孵化するまで、マットが乾燥しすぎないよう、時々、霧吹きで湿らせてあげましょう。
産卵後1ヶ月から2ヶ月で孵化しますが、最初は気づかないことが殆どです。
飼育ケースのマットを出して、卵があるか、また孵化しているかを確認することもできますが、メスは「この環境なら卵が孵化しても幼虫が育っていける」と判断して産むので、産卵した時の状態を保ってあげるのが一番です。
そろそろ孵化の時期かなと思ったら、毎日、飼育ケースの底をテェックしてみましょう。
孵化して1週間もすれば、飼育ケースの底から確認できる可能性が高いです。幼虫が確認できたら、一度、飼育ケースをひっくり返し、マットを全て出してみましょう。
この時、まだ卵もあると思うので、幼虫と卵を分けます。卵はそっと元のマットの入ったケースに戻してあげましょう。
幼虫は「大」の飼育ケースで5~6匹の幼虫が飼育できます。また、数が多い場合、大きな衣装ケースを飼育ケースとして使うこともできます。
幼虫の成長期の飼育
カブトムシは、成虫になってからは成長しません。つまり、大きな成虫にしたい場合は幼虫のうちにどれだけ育てるかによります。
そこで、おすすめしたいのがバイオのマット(ホームセンターで手に入ります)です。
幼虫は土、つまりマットが餌になります。バイオのマットはよく育ちます。
また、孵化してから冬眠に入る秋頃までは大量に糞をするので、1~2週間に一回はマットの掃除をしてあげましょう。
マットの掃除というのはふるいを使って糞を取り除いてあげます。
ふるいも100円均一に売っているもので十分です。
幼虫が小さいうちは糞も小さいのでふるいを抜けてしまうかもしれませんが、その辺は気にせず、新しいマットを追加してあげましょう。
幼虫の冬眠期の飼育
幼虫の冬眠期は、殆どすることはありません。
マットが乾燥しすぎないように、時々湿らせてあげる程度です。
冬眠期は、マットが少し乾燥気味でも大丈夫です。後は、飼育ケースにカバーをかけてあげることで、暗い環境を作ってあげましょう。
蛹の飼育
春になると、また幼虫は活動し始めるのでふるいを使って掃除をしてあげましょう。
しかし、6月頃になると、蛹の準備をし始めるので、活動が鈍くなってきます。
また、蛹の準備中は非常にデリケートな時期になるので、掃除は不要で、そっとしてあげましょう。
幼虫は蛹になるために、小さな部屋を作ります。マットが乾燥していると、部屋がうまく作れないので、マットは軽く握ると固まる程度に湿らせます。
白かった幼虫は徐々に黄色っぽくなっていき、蛹となります。
成虫の誕生
いよいよ、成虫が誕生します。
早いと、6月下旬には羽化が始まります。
1つのケースで複数匹飼っている場合は、羽化した成虫から別のケースに移しましょう。
成虫の餌はゼリーになるので、ゼリーをあげてください。
また、木片も必ず入れてあげてください。
転倒した時に、それにつかまり起き上がることができます。
最後に
いかがでしたでしょうか?
カブトムシの幼虫を飼育するのは、意外と簡単です。
定期的に糞の掃除をするたびに、どんどん成長する幼虫を見ていると、なかなか可愛いものです。
また、幼虫がマットの上に上がってきてしまう時は、マット内の環境が悪い(合っていない)証拠です。
糞がたまっていないか、マットの湿り具合はどうかなど、マットの状態を確認してあげましょう。
それでは、カブトムシの幼虫の飼育を楽しんでください。