身体にある血管を通って、私たちに必要な、酸素や栄養を細胞まで届けているのが血液です。
その血管や血液やの状態で、その人の生活習慣が分かると言われているほど、密接に関係しています。
流れる血液がドロドロでは、全身まで行き渡らず、血管の老化を促進させることにもなります。
血管がもろく、実年齢より血管年齢が老けている、という事態は避けたいものです。
血管が悪い状態だと、死に関係する病気の恐れも・・・
血管の状態が悪くなり、硬くなったり、もろくなったりしてしまうことを、動脈硬化と言います。
動脈硬化は、血管が狭くなったり破れてしまったりするので、血液がスムーズに流れなくなります。
恐ろしいのは、それが原因で病気につながってしまうことです。
脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血、心筋梗塞、狭心症、大動脈瘤りゅう、腎不全など、どれも恐ろしい病名ばかりが並びます。最悪の場合、死に関係するような病気ばかりです。
しかし、血管は年齢と共に老化していくので、年齢を重ねると、血管の壁が厚くなり弾力が弱くなってきます。そのため、血管のしなやかさが失われてしまいます。
そうならないためにも、日頃から血管にやさしい食事や生活習慣に気を付け、身体を中からケアをすることが大切でしょう。
高コレステロールや糖分の多い食事、過度な飲酒や喫煙、運動不足などは、血管の老化につながります。
血液がスムーズに流れ、全身に必要な酸素や栄養を十分に行き渡らせることができる、しなやかで弾力性がある健康な血管を手に入れましょう。
血管年齢を下げてくれる栄養素が含まれている、食べ物や飲み物
ドコサヘキサエン酸(DHA)&イコサペンタエン酸(IPA)
有名な不飽和脂肪酸で血栓を防ぎ、血中コレステロールを減らす作用があります。
ハマチ、イワシ、ニシンなどに多く含まれます。
オレイン酸
血中コレステロールを減らす作用があります。
アーモンドなどのナッツ類、オリーブ油などに多く含まれます。
タウリン
肝臓で分泌される胆汁酸にはコレステロールを排泄させる働きがあり、この分泌をうながす作用のある成分です。
スルメの表面の白っぽい粉が、タウリンの結晶です。
スルメ、サザエなどに多く含まれます。
ダイズサポニン
酸化された脂質の生成を抑えてくれます。
大豆、納豆などに多く含まれます。
ポリフェノール類
悪玉コレステロールの酸化を防ぐ働きをしてくれます。
緑茶、紅茶、ブドウ、リンゴ、ゴボウ、レンコン、赤ワイン、チョコレートなどに多く含まれます。
その他
その他にも、シソやワカメなどに含まれているα-リノレン、酸ゴマなどに含まれているゴマリグナン、大豆などに含まれているレシチンやコリンなどもあります。
最後に
実年齢と違って、血管年齢を下げることは可能です。
血管年齢を下げる食べ物や飲み物は、上記以外にも、多くの食材に含まれています。
毎日、同じ食材を食べ続けなければ、効果が無いと言うことはありません。ご自身が摂りやすい食材や、飲み物を選んで食べてください。
そして、食事の際に心掛けたいことは、しっかり噛むことです。
噛むことで、唾液が分泌され消化や吸収を助けてくれますし、食べ過ぎの予防にもなります。
また、集中力や記憶力がアップするなどの、効果もあるようです。
日々の食生活に気を付けることから始めて、身体も心も、元気で楽しいライフスタイルを!