白菜と言えば、鍋物にシチューにと冬場の温かい料理にピッタリです。
一見すると色も薄いし大した栄養も無さそうな感じがしますが、実はかなりの栄養効果が期待できる野菜なのです。
今回は冬野菜の代表、白菜についてまとめてみました。
白菜について
白菜は、中国では不老長寿の薬膳とされ、滋養強壮に体力と免疫力を高めてくれる野菜の一つであり、「養生三宝」と言われる大根や豆腐と共に、精進料理に欠かせない食材なのです。
白菜はそのほとんど95%が水分と言われていますが、それに加えて残りの5%に様々な栄養素がぎっしりと含まれています。
年中通してスーパー等では見かけますが、白菜の旬は11月から2月なんですよ。
寒い時期の霜にあたることで、繊維が柔らかくなり、糖分が増して風味も良くなるのです。この時期になると安く手に入り、冬場の食卓にはよく登場するかと思います。
白菜は貯蔵性があるので、冬場の野菜不足にも一役買っているのです。
白菜の栄養とその効果は?
何と言ってもビタミンCが豊富です。白菜を食べれば風邪をひかないとも言われているのです。
また白菜には熱を冷ます作用があるので、風邪等の熱冷ましにも効果的なのです。
逆に食材の組み合わせによっては体を温めてくれます。例えばショウガやネギ、トウガラシ等とスープや鍋物にするのがオススメです。
このビタミンCは美容効果にも効果があります。シワ予防にはコラーゲンを生成してくれ、シミソバカス予防にはメラニンの生成を抑えてくれる働きがあるのです。
また体の塩分を排出させる働きがあるカリウムも豊富で、利尿効果にも優れていているので高血圧予防やむくみ防止も期待できます。
その他、人間の体に欠かせない、マグネシウムや亜鉛等のミネラル成分が多く含まれています。
食物繊維も豊富なので、整腸作用があり腸内環境を改善してくれ、ダイエットにも効果的です。腸の調子が良くなれば、大腸癌予防にもなります。
癌予防と言えば、インドール化合物と言う成分も注目されています。発ガン性物質を解毒してくれる作用がある酵素が含まれていて、他に発ガン物質の吸収や蓄積を防ぐとも言われている元素等も含まれていているのです。
こんな効果があるなんて、あまり知られていませんよね。
白菜の効果的な食べ方
白菜自体にはクセがないので、色んな食材との相性が良くそれらの旨味を吸収してさらに美味しくなり様々な料理に適しています。
白菜の栄養分は水分や熱に弱い物が多いので、洗う時は長時間水で流さない方が良いです。
生で食べる場合は、キャベツ代わりに千切りサラダにしてはいかがでしょう。むしろ柔らかい中にもシャキシャキとした歯ごたえもあるので、美味しいですよ。
生で食べるとピリッとした「イソチオシアネート」という辛味成分を感じると思います。この成分が消化を助け、血栓予防をしてくれ、さらに発ガン性物質抑制効果もあるのです。
漬物にしても栄養成分が損なわれる事なく、気になる塩分も豊富なカリウムのおかげで排出してくれるので安心ですね。
加熱する事がほとんどだと思いますが、あまり煮込まずにシャキッとした食感が残る位が良いでしょう。
熱を加えるとカサが減るので、一度に沢山の量を食べる事ができますよね。
煮込んだ場合は、スープまで残さず頂くのがベストです。全ての栄養成分が破壊されるわけではありませんので、その効果は十分に発揮されます。
鍋物のシメのおじやなんて最高ですよね!
最後に
小さな頃白菜とキャベツの違いがよく分からなかったって方も多いのではないでしょうか?
西洋のキャベツに対して東洋の白菜と呼ばれる位ですから、似てはいるのでしょうか。でもやっぱり鍋物には白菜ですよね。
白菜の栄養効果を改めて知って、この冬は風邪知らずで乗り切りましょう!
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