日本の年中行事、七五三。
その名の通り、七歳・五歳・三歳に子供が無事成長したことを感謝し、これからの幸福や長寿を祈願する行事です。
もともとは宮中や公家の行事でしたが、明治時代になって今の七五三という形に定着したようです。
七五三とは?
意外に知らない七五三の由来、有力と言われている説は、今をさかのぼること335年前、天和(てんな・てんわ)元年11月15日に、徳川徳松(江戸幕府第五代将軍である徳川綱吉の長男)の健康を祈願するために始まったと言われています。
今も昔も同じ、子供の健康を祈る親が始めた行事、感慨深いものがあります。
七五三は、七歳・五歳・三歳に行う同じ行事のようになりつつありますが、実は三歳は「髪置きの儀」五歳は「袴儀」七歳は「帯解きの儀」という、それぞれの年齢で別々の行事と意味があるそうです。
七五三の時期は?
ではなぜ、七五三は11月15日なのでしょう?
これには色々な説があるようです。旧暦の11月は農作物の収穫が終わり、その実りを神様に感謝する月だったのです。そしてその月の満月の日にあたる15日に、氏神様へ収穫の感謝を兼ねて子供の成長を感謝し、ご加護を祈るようになったというものです。また、旧暦の15日は鬼宿日といって鬼が出歩かない日にあたるため、何をするにも吉日とされていたこともあるようです。
明治改暦以降は新暦の11月15日に行われるようになりましたが、現在では11月中の良い日に行う家庭が増えてきています。
最近は着物のレンタルや写真撮影を早い時期にすると料金がお得になることもあり、写真撮影を夏頃に済ませて、秋にお参りのみする方もおられます。
二度も面倒かもしれませんが、子供は一日もちません。半日ずつに分けた方がいい写真も撮れ、ご機嫌にお参りもしてくれますよ。
七五三は数え年?満年齢?
昔は、数え年でお祝いされていましたが、最近は満年齢が多いようです。
兄弟姉妹がいる場合、どちらかが満年齢、どちらかが数え年でということもよくあります。
地域などによっても違うとは思いますが、私は満年齢をお勧めします。なぜなら、子供が少しでも大きい方が何かと都合がいいからです。
これは親のわがままなのかもしれませんが、トイレひとつをとっても、一歳でも年齢が大きい方がいいと思いませんか?
七五三のお祝いやプレゼントは何がいい?
一般的に七五三は、身内だけのお祝いなので、本人や両親に聞くのが一番いいでしょう。
子供の晴れ着は、レンタルを利用した場合でもかなり金額はかさみます。
お祝い金が一番嬉しいと言われる方も多いかもしれません。
身内だけのお祝いなので服を買う時も気軽にサイズが聞けますし、子供本人に欲しいオモチャを聞くこともできます。
何よりも子供の成長を感謝する行事です。
その気持ちを忘れずに、お祝いすることが何よりのプレゼントになるのではないでしょうか?
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