節分に行われる風習といえば、恵方巻きのほかに豆まきがありますね。
最近はやっていないという人でも、子どもの頃はやったことがあるのではないでしょうか?
しかし、豆まきはポピュラーな行事であるにも関わらず、正しいやり方で行っているご家庭はあまりありません(さっちがジャーナル調べ)。
ここでは、豆まきの正しいやり方をご説明いたします。
そもそも、なぜ豆まきをするのか?
昔の日本では、季節の変わり目には邪気が出ると考えられていました。
この邪気を追い払うために、豆まきが行われるようになったのです。
なぜ豆まきなのかということに関しては諸説あり、「豆には邪気を払う力がある」とする説や、「神様のお告げで鬼の目に豆を投げたら、退治することができた」という説があります。
豆の準備
豆まきに使用する豆は、必ず炒った豆でなければなりません。
「豆を炒る」ことは「魔目を射る」ことになるので、鬼退治をするためには必要なことなのです。また、炒る前の豆は縁起が悪いとされていることも理由の一つです。
最近は、既に炒った状態の豆が売られていますね。これを「福豆」と言います。
地域によっては落花生をまくところもあるようです。おそらく、落花生は殻が付いているため、豆まきのあとに食べることができるからでしょう。
豆まきの正しいやり方
豆まきをする前に、升に入れた福豆を神棚にお供えをして、神様のお力をいただきましょう。神棚がないご家庭では、高いところに白い紙に載せてお供えします。
豆まきは夕暮れ時に行います。日没の時間になったら窓を開け、家の奥から外に向かって豆をまいていきます。
ちなみに、豆をまくのは一家の長の役割です。ただし、場合によっては年男や年女がこの役割を担うこともあるようです。
豆をまくときは、「鬼は外、福は内」と元気よく言いましょう。豆まきが終わったらすぐに窓を閉めます。
そして、自分の歳の数よりも1個多く豆を食べましょう。これは、旧暦では節分は大晦日に当たる日であり、年が明けたら1つ歳をとるとされていたからです。豆を食べることで、病気をせず健康でいられると言われています。
最後に
豆まきの正しいやり方について、ご説明しました。
初めて知ることも、たくさんあったと思います。
おそらく、ここでご説明した方法とは違ったやり方で豆まきをしていたご家庭が多いのではないかと思いますが、このような行事はやり方にこだわるよりも楽しむことが一番大切です。
家族の仲を深めるきっかけにもなりますので、最近やっていないという人も、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
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