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乳幼児期に大切な自己肯定感の育み方について。

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幼い子供は甘えることも必要。とはよく聞きますが、だからといって甘えん坊に育てたくはありませんよね。

ですが、その後の成長発達に「甘えること」はとても大切な要素のひとつなのです。

乳幼児期は人生の中で最も愛情を必要とする時期です。

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それはなぜかというと、甘えることで自己肯定感が育まれていくからです。

人生において、自己肯定感はとても大切です。

では、なぜ自己肯定感は大切なのか。

その理由と、どうしたら自己肯定感は育まれるのか。というお話をしたいと思います。

目次

自己肯定感とは何か

自己肯定感とは、

自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する語。
自己否定の感情と対をなす感情とされる。

のことです。(実用日本語表現辞典より)

「私は大切な存在なんだ。」「かけがえのない存在なんだ。」と感じられる心の状態のことです。

また自己肯定感は、幼少期の環境が大きく作用するため、家庭での子育てや教育の場において、重要な要素として考えられています。

自己肯定感の高い人の特徴

  • 自分を大切にでき、周りの人も大切にできるため、人間関係をうまく築くことができる。
  • たとえ失敗しても、周りの評価とは別に自己を見つめ、今の自分を承認できる。そして自分を信じて、次への意欲を持つことができる。
  • 自分に自信をもっているために心の受容が大きく、他人に対しても優しくできる。
  • 自分で自分の価値を評価できるので、心が安定していて、物事をポジティブに受け止めることができる。
  • 自分の考えを持っているので主体性をもって行動できるうえに、人の価値観も受け入れることができる。
  • 自分と人を比べず、人に対して素直に感謝できる。
  • 問題解決能力が高い。

自己肯定感の低い人の特徴

  • 自分を価値のある人間だと思うことが少なく、自己評価が低いため、人から褒められても素直に受け取れない。
  • 失敗すると自分のすべての価値がないように思え、その反動で自分を正当化したり、人のせいにしたりする。
  • 自分で自分の心を満たすことができず、人の反応や評価に振り回される。
  • 物事をネガティブに受け止めるため、罪悪感を持ちやすい。また完璧を求めたりもする。
  • 自分の意見があまりなく、相手の意見を素直に受け入れることも苦手なので、良好な人間関係を築くことができない。
  • 自分と人を比べ、ねたんだり、うらやましがったり、落ち込んだりする。
  • 問題解決能力が低い。

自己肯定感の育み方

乳幼児期の関わり

3~4歳までの時期に親や身近な大人がどう関わったかで、最初の自己肯定感は決まると言われています。

具体的にどう関わるといいのか、見ていきましょう。

スキンシップで愛情を伝える。

乳幼児が最も愛情を感じることができるのは、スキンシップです。「抱っこ癖が付く。」という人もいますが、一定の年齢がくれば必ず取れる癖ですから、子供が抱っこをせがんできたときはもちろん、ママやパパの方からも、笑顔で抱っこしてあげましょう。

他の子供と比べない。

他の子ができていることは、同じようにできないといけない。ということを言うと、他にひとりでもできている子がいれば、自分もやれなくてはならないことになってしまいます。

たとえうまくできなくても、やろうと頑張ったことをしっかりと認めて褒めましょう。

ネガティブな言葉を使わず、ポジティブな言葉を掛ける。

例えば、高いところへ登ろうとしている子供に対しては、「登ってはダメ。」ではなく、「危ないから降りようね。」と肯定文で注意するようにしましょう。

否定される言葉よりも、肯定される言葉が多いことで、自己肯定感も育まれます。

条件を付けない。

抱っこをするのに、「じょうずにできたら抱っこしてあげるね。」などと条件を付けると、何かを達成したり、うまくできた自分は受け入れて(=愛して)もらえるけど、うまくできないと愛されない。自分には価値がない。というふうに感じてしまいます。

ですからうまくできてもできなくても、頑張ったことに対してご褒美をあげましょう。

それが、無条件でありのままの姿を肯定する(=価値を認める)ことです。

否定する大人がいたら、距離をおく。

子供に関わる大人の中には、否定的な見方の人がいるかもしれません。そんな時は、子供がもう少し成長して、いろんな人がいることを理解できる年齢になるまでは、距離をおくことも大切です。

その後の成長過程での関わり

小学校へ入学するころには自己肯定感にも個人差がでてきます。それによって、お友達とトラブルの多い子や、ネガティブな思考の子もいます。

ですが、入乳幼児期を過ぎてからでも、自己肯定感は育むことができます。それは大人になっても自分で作ることができるのです。

ですから、

「主体性を持って、自分の意見を言えるようになって欲しい。」

「年下の子に優しく接して欲しい。」

「失敗を怖がらずにチャレンジして欲しい。」

お子さんに対してこんな風に思うことがあれば、自己肯定感を高めてあげるような関わり方をしてみてください。

そして忘れてはいけないのが、ママやパパも、自分の自己肯定感を高めてくださいね。自分のことを大切にして、かけがえのない存在なんだと思っていることを、子供たちに見せてください。

そうすればきっと、子供も安心して自分の存在価値を認めることができます。

最後に

悲しみ・喜びといった感情は強いか弱いかで表現しますが、自己肯定感は高いか低いかで表現します。

これはきっと、心が成長するときに愛情をたくさん受けて、肯定感が蓄積されていくからではないでしょうか。愛情を受ければ受けるほど高まっていくのが、自己肯定感です。

そして自己肯定感が高い人は、自分で人生を切り開いていく力があり、幸せをつかむことができます。

幸せかどうかを決めるのも自分自身ですから。そこに自己肯定感は欠かせません。

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