日本の伝統行事の一つに、お彼岸があります。
この時期には、自分の家のお墓はもちろん、親戚のお墓参りをして、ご先祖様におはぎをお供えして供養するものです。
実際は、何の日なのか、どんな意味があるのか、知らない人も多いのではないでしょうか。
お彼岸ってどんな行事なの?
お彼岸には、3月の「春彼岸」9月の「秋彼岸」があります。
3月21日頃は春分の日、9月21日頃は秋分の日なのはご存知ですよね?その前後がお彼岸なのです。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉を聞いた事あるでしょう。
季節の変わり目、このお彼岸を期に冬は春へと、夏は秋へと移り変わるのです。
「春分の日」と「秋分の日」は昼と夜の長さがほぼ同じなる日、つまりお彼岸は彼岸と呼ばれるご先祖様達のいる世界と、此岸と呼ばれる私たちのいる世界が並び、気持ちが一番通じる日なのです。
お彼岸は、私たちがご先祖様達の所へ出向いてお参りするというのが風習です。
ちなみにお盆もご先祖様を供養する時期ですが、お盆の場合はご先祖様がこちらの世界に戻ってくるのです。そんな違いも覚えておくと良いですね。
お彼岸に「おはぎ」を食べる理由について
お仏壇には、それぞれの宗教等で異なりますが、一般的にはお花や果物、お菓子等の他精進料理をお供えするのです。
お彼岸にお供えするお菓子は、春は牡丹の花から「ぼたもち」、秋は萩の花から「おはぎ」と呼び名が異なります。
秋に収穫された小豆は、皮も柔らかいので、粒あんにするのが「おはぎ」です。
春まで保存しておいた小豆をこしあんにするのが、「ぼたもち」という違いもあるんですよ。
ただ、通年通して「おはぎ」と呼ぶ事の方が多いようですね。
では、なぜおはぎをお供えして食べるのか、簡単に言うと、昔お砂糖は非常に高価なものだったのです。
そして、小豆は魔除けの効果があるとされ、邪気を祓う為に、ご先祖様の供養に、高価な砂糖と小豆を使ったおはぎをお供えしたという事です。
ご先祖様に感謝しつつ、家族の健康をお守り下さい、と言う願いを込めて、お供えしましょう。
「おはぎ」をいつ食べるか
さて、「おはぎ」をいつ食べるか?
必ずと言うわけではありませんが、本来なら、彼岸の中日になります。つまり春分の日、秋分の日になります。
ご先祖様に、お供えする時期から考えると、中日の2、3日前となり、せっかくの「おはぎ」が固くなったり、傷んでしまったりする事もありますよね。
タイミングを見て、ご先祖様が美味しく食べたかな?と思ったら頂いても良いと思いますよ。
大切なのは、気持ちなのです。ご先祖様もあなたも好きなら毎日お供えして、頂いても良いでしょう。
最後に
私の住んでいる近くのスーパーに、全国的にも有名な「おはぎ」があります。
見事に丸々としていて、甘さ控えめな粒あんなのですが、値段も手頃。
週末ともなるとすぐに売り切れてしまうのです。
今年のお彼岸も、そのおはぎをお供えしようと思います。無事に買えればですがね。
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