初夏の風物詩ともいえる青梅は、とてもいい香りがして夏の始まりを物語ってくれます。
梅といえば梅干しと連想する人も多いと思いますが、苦手な人もいることでしょう。
そんな梅とは縁がないという人も、おいしく梅の栄養を摂れるのが梅シロップです。
甘酸っぱいうえに、クエン酸による疲労回復も期待できます。
夏バテ対策にも、ぜひ梅シロップを手作りしてみませんか?
作り方とおいしいいただき方をご紹介します。
梅シロップの作り方
材料は
- 青梅 1kg
- 砂糖 1kg
道具は
- 密閉容器(青梅と砂糖合わせて2kg分が入る大きさのもの 使う前に熱湯消毒しましょう)
- 爪楊枝または竹串
- キッチンペーパー
氷砂糖を使ったり少しリンゴ酢を入れる作り方もありますが、10年作り続けていちばん美味しかった組み合わせは
「青梅と、精製されていない三温糖などの茶色い砂糖」でした。
お好みでいろいろなパターンを作ってみると、自分にとっての一番が見つかると思います。
作り方は
- 傷がついていない青梅をよく洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取る
- なり口に残っているヘタを爪楊枝などで取る
- 保存容器に青梅と砂糖を交互に入れていき、蓋を閉める
梅の実にフォークなどで穴を開けるとエキスがよく出るといわれていますが、これは自分で傷がついた状態にしているのではないかと思い、私はしていません。
代わりに保存容器に入れる前の状態で、一晩冷凍庫で凍らせます。
一度凍らせることによって繊維が壊され、エキスがよく出るそうです。
どちらがいいか、これも好みによると思います。
完成までにすること
毎日、1日に1回は瓶を上下逆にしたり、振ったりして中身をかき混ぜましょう。
梅と砂糖がよくなじむのはもちろん、カビ予防になります。
なかなか砂糖が溶けずに、何週間も置いておくと、瓶の中で発酵してしまいます。
なるべく早く溶けるよう、愛情を込めて混ぜましょう。
だいたい5日くらいしたら、砂糖がドロっとし始め、10日くらい経つと梅の実がシワシワになり始めます。
さらに置いておくと、溶けた砂糖がアメ色になってきます。
ふっくらとした梅の実がなくなり、砂糖が溶けきったらできあがりです。
保管場所にもよりますが、だいたい2~3週間で完成します。
4週間くらい置いておくと、梅が腐ったりカビが生えてしまうこともあるので、梅の実は早めに取り出しましょう。
完成したシロップは、湯煎や鍋に移し替えて、沸騰させないように15分ほど加熱殺菌します。
アクを取り除き、冷ましてから保存容器や瓶に移し替え、冷蔵保存しましょう。
おいしいいただき方
完成したシロップは、濃いので必ず薄めていただきましょう。
5倍くらいに薄めるとおいしくいただけると思います。
薄めるものは炭酸水、牛乳、豆乳が手軽においしくいただけます。かき氷のシロップとしてもよく合います。
また、ゼラチンと合わせて冷やし固めれば清涼感あふれる梅ゼリーの完成です。
大人には焼酎で割るのもおすすめです。
最後に
いかがでしたか?
材料が揃えばすぐに始められます。
私は1年に3回梅シロップを作りますが、特に新陳代謝が活発な汗っかきの子供達が、炭酸水で割って何杯も飲むので、初秋までしかもちません。
子供達が大人になってから「思い出の味」と思ってくれればいいなと思い、毎年作り続けています。
疲労回復にもピッタリな梅シロップ、ぜひ皆さんも作ってみてください。