節分の季節になると多くの家庭で取り入れられている恵方巻きですが、その由来や食べ方に関して、意外と謎が多い食べ物ですよね。
ここでは恵方巻きについて、詳しくご紹介いたします。
恵方巻きの由来
一説によると、恵方巻きが始まったのは江戸時代の終わり頃だと言われています。
大阪の商人たちのあいだで、商売繁盛と厄除けの願いを込めて食べられていたようです。当時は「恵方巻き」とは呼んでおらず、「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」という風に呼んでいたようです。
七福にちなんで7つの具材を入れていたのですが、これは今の恵方巻きにも残っている習慣です。
恵方巻きの由来は、他にも色々あります。
例えば、船場の旦那衆が太巻きを男根に見立てて芸者に咥えさせたという説や、1800年代の節分の日に大阪の申村に住む人たちが巻き寿司を食べるとき、切り分ける手間を省くために丸かぶりしたという説があります。
いずれの説も、信憑性は定かではありません。
恵方巻きが日本中に広まったきっかけ
1989年に、セブンイレブンが広島県で恵方巻きを売り出したのがきっかけで広まりました。
古くから受け継がれている習慣であるイメージが強い恵方巻きですが、意外と新しい文化のようです。「恵方巻き」という名前が定着したのも、セブンイレブンがそういう名前の商品名で販売したからなのだそうです。
その後は、あっという間に全国に広まり、スーパーやデパートなど、さまざまな食料品店で当たり前に扱われる商品となりました。
恵方巻きの正しい食べ方
恵方巻きを食べるときは、その年の恵方を向き、無言のまま一気に食べましょう。
一気に食べるということは、良い運気を一気にいただくという意味があります。そのため途中で喋ってしまったり、食べるのを休んでしまったりすると、ご利益がなくなってしまいます。
女性や小さなお子様など、一気に食べるのは大変という人は、あらかじめ細めに巻いておくのが良いでしょう。
恵方巻きをあらかじめ切り分けておくのもNGです。切らずに食べるということは、「縁を切らない」ということを意味するからです。
恵方巻きを無事に食べ終えたら、そのままいつも通りに食事をとって大丈夫ですよ。
最後に
恵方巻きについて、説明させていただきました。意外と知らない情報もあり、驚かれた方も多いのではないでしょうか?
知識を身につけることで、より楽しく恵方巻きを食べることができると思います。
節分には、ぜひ恵方巻きを食べて、幸運を呼び込みましょう。
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