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西郷どん 第44回「士族たちの動乱」のあらすじとネタバレと感想。

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前回の第43回「さらば、東京」では、欧米視察から帰国した利通(瑛太さん)は、留守政府を隆盛(鈴木亮平さん)ごと潰そうと企みます。

朝鮮派遣について隆盛と利通が激論を交わしますが、議論は平行線です。さらに三条(野村万蔵さん)が病に倒れると、岩倉(笑福亭鶴瓶さん)が太政大臣代理となり、朝鮮派遣の決議を覆します。

自分が政府にいる意味は無いと感じた隆盛は、辞職を決意。

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最後に2人は直接話しますが、やはり決裂。隆盛は失意のうちに鹿児島に戻ることになります。

前回の第43回「さらば、東京」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第44回「士族たちの動乱」のあらすじと感想です。

目次

西郷を追って

明治6年11月、鹿児島に戻った隆盛は、畑仕事をしたり飼い犬と狩りに出たりと、のどかな生活を送っていました。しかし、桐野利秋(大野拓朗さん)、 篠原国幹(榊英雄さん)、別府晋介(篠原悠伸さん)たちが、隆盛を追って鹿児島に戻ってきてしまいます。隆盛は東京に帰るように説得、しかし桐野たちは「僕たちは先生にこそ、東京に戻ってほしかと思いもす」と言って聞き入れません。隆盛は険しい表情で「帰れ!二度とここには来るな」と、彼らを追い払ってしまいました。

鹿児島に帰ってきた者の数は、合わせて600にも及んでいました。桐野たちは毎日のように隆盛の家を訪ねますが、隆盛は会おうとしません。糸(黒木華さん)は、あなたたちを見ていると腹が立って仕方がない、「今度は自分で走る番じゃなかとですか!?」と、叱ります。皆、うなだれて帰っていきました。

一方東京では、欧米から戻ってきた村田新八(堀井新太さん)と、川路利良(泉澤祐希さん)が、内務省を訪れます。2人を案内する従道(錦戸亮さん)は「薩摩に帰るち言わんでしょうね。せっかく欧米で学んでこられたことを、無駄にせんでくれやんせ」と、冗談めかして釘を刺します。

今や利通は、治安維持、殖産興業を司る内務省の頂点に君臨しています。利通は「2人にはオイの手助けをしてもらいたか」と、警保寮つまり警察組織の立て直しを命じます。大量の薩摩藩士がいなくなり、陸軍と警保寮は混乱していまいた。川路は国のために力を尽くしたいと、協力を申し出ますが、村田は迷っている様子です…。

士族たちの憤り

岩倉が刺客に襲われ、3日後に犯人は土佐藩士だと判明します。木戸(玉山鉄二さん)は「まだ油断はできません」と、土佐に続いて、佐賀(元肥前藩)と鹿児島で反乱が起こるかもしれないと、忠告します。しかし利通は「心配ご無用、西郷が立つことは断じて無い」と言い切りました。

隆盛は熊吉(塚地武雅さん)を連れて温泉にやってきました。熊吉は「若さあが、ただ何も考えず温泉に浸かっているはずがなか」ともっともらしく言うと、隆盛はばしゃっとお湯をかけて「考えすぎじゃ」とからかいます。「オイの望みは、1人の百姓として終わるこつじゃ。ほいでもう1つの望みは、一蔵どんが作る日本を早よ見たか」と、笑いました。

不満を抱えた士族たちは暴発寸前で、その怒りは留守の大久保宅にも向けられます。暴言を吐いたり石を投げたりと、やりたい放題です。妻の萬寿(美村里江さん)は、妾の存在を知って躊躇していましたが、命も危ぶまれる事態となり、東京へ行かざるを得ませんでした。

佐賀の乱

明治7年2月15日、江藤新平(迫田孝也さん)率いる佐賀軍六千人が、政府軍の守る佐賀城を攻撃します。世に言う佐賀の乱です。

夜半、西郷家の戸を叩く者がいました。なんと江藤が数人の兵を連れてやってきたのです。江藤は「西郷さんが立てば、必ずや後藤さんや板垣さんも立つ。再びオイたちの手に政府を取り戻すことができっど」と、隆盛を促しますが、隆盛は「戦など言語道断」と、断ります。江藤は「西郷殿には失望した」と、立ち去ります。この後、江藤は政府軍に捕らえられ、利通の指示によってさらし首となりました。

そして萬寿が子供を連れて上京。東京の屋敷で、おゆう(内田有紀さん)と向かい合って挨拶をします。萬寿が「いつも主人がお世話になっちょります」と頭を下げると、おゆうは「いいえ、こちらこそ」と、笑顔で応対。妙な空気が流れます。利通が屋敷に戻ると、おゆうが出ていくところでした。びっくりする利通におゆうは、これからは1と6のつく日はおゆうの家に来るという決まりになったとあっけらかんと説明し、利通は呆然とします。

家に入ると、萬寿と子供たちが明るく出迎えます。利通は娘を抱き上げて頬ずりをします。子供は多かったのですが女子は1人だけで、この娘をことさらかわいがっていたと言われています。

私学校

隆盛は、県庁にいる大山(北村有起哉さん)に会いに行き、金を催促しました。驚く大山に、士族たちの暴発を止めるため、学校を作るのだと説明します。そこに村田がやってきました。「オイはイギリスやフランスで見てきた。鉄道が走り、工場から煙がわんわんでちょる。じゃっどん、日も当たらないような暗く大きか建物の隅に、ネズミのように暮らしちょった」と、自分が見た欧州を伝えます。そんな国を作る手伝いはしたくない、それなら鹿児島で隆盛の作る学校の手伝いをしたいと言いました。

桐野たちがやってきて、再び政府に戻って欲しいと懇願しますが、隆盛は「もうやめ、オイはそんな大層なもんではなか」と言って、新しい学校を手伝って欲しいとお願いますが、桐野は「オイはいつまでも西郷先生の背中を追いかけたか」と、その場から去ってしまいました。

その後、学校が出来上がります。“私学校”と名付けられ、士族たちに兵士としての訓練を行っていました。そこに、菊次郎()と宗介が帰国。菊次郎は体も一回り成長し大きくなっていました。菊次郎もこの私学校で学び始めます。

突然、私学校に顔を隠した男が乱入します。見事な身のこなしと刀さばきで、飛びかかってくる士族たちを蹴散らし、鉄砲さえも両断してしまいました。男は、桐野でした。幕末に人斬り半次郎と恐れられた剣の腕前は健在です。「よかか、銃や大砲には弾がいる。弾が尽きれば剣で戦うしかなか」と皆に説明。桐野も私学校に加わることになりました。この私学校がやがて西南戦争の火種になるとは、このときの隆盛には知る由もありませんでした。

次回、「西郷立つ」。

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私学校にはさらにたくさんの士族が集まってきました。

利通は鹿児島への密偵を増やし、ついには「西郷先生には死んでもらう」と、西郷の暗殺命令がでます。

どこかに向かおうとする利通に向かって「お前は日本を見捨てるつもりか!」と岩倉が叫びます。士族たちの政府への不満は高まる一方で、隆盛は抑え込むことができなくなっていくのです。

西南戦争へと突き進み、終わりを感じさせる切ない回になっていくようです。

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