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いだてん~東京オリムピック噺~ 第24回「種まく人」のあらすじとネタバレと感想。

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第23回、シマ(杉咲花さん)の提案で村田大作(板尾創路さん)・富江(黒島結菜さん)親子が、四三(中村勘九郎さん)の免職を賭けて徒競走で勝負。

富江が勝ち、四三は学校に残ることができました。

しかし夏休み明けの9月1日、大地震が関東地方を襲います。

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スタジアムにいた四三は無事でしたが、浅草の十二階付近で地震にあったシマは見つからず、夫の増野(柄本佑さん)は子供を背負いながらシマを探します。

前回の第23回「大地」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第24回「種まく人」のあらすじと感想です。

目次

震災からの復興

死者行方不明者11万人、全壊11万棟、火事で燃えた建物は21万棟。東京市庁舎も被災し、テントの震災対策本部で被災者への支援を行います。当時の市長・永田秀次郎(イッセー尾形さん)は迅速冷静に対応し、復興市長と呼ばれました。嘉納(役所広司さん)は市長に面会し、スタジアム建設途中の神宮外苑を避難所に提案。建築資材を提供し、競技場も開放すると申し出ます。

四三、増野、清さん(峯田和伸さん)は、行方知れずのシマを探し続けます。増野がシマの写真を小梅(橋本愛さん)に見せると、「里に帰ってんじゃないの?」と言います。四三は故郷を思い出し、熊本に帰ることにしました。

4年ぶりに故郷に帰った四三。兄・実次(中村獅童さん)に酒を注がれ、地震の話題に。新聞には、被災地で囚人や猛獣が逃げ出したなど、とんでもないことが書かれていました。四三が「馬鹿げた噂が多か。少なくともおれが東京で見たとは、地震に屈せず助け合って生きる人の姿ばい」と言うと、幾江(大竹しのぶさん)が「したら、なーし帰ってきた?」「そぎゃん時こそ、東京に残って踏ん張らんでどうする!」と責めます。四三はハッとしました。幾江は「ぬしはいだてんが何の神様か知らんとか?人々のために走って食いもんば集めて、運んだ神様たい」と、食べ物を持ってスヤ(綾瀬はるかさん)と一緒に東京に行くよう言います。

播磨屋に戻ると、幾江が送った大量の食料が先に到着していました。大塚から日比谷公園、日本橋、上野、浅草…四三とその弟子たちが、物資を背負って被災地を駆け回ります。

バラックの寄席

戒厳令が引かれ寄席は休業と思いきや、なんとか建物を作って営業を始めています。孝蔵(森山未來さん)は、おりん(夏帆さん)と自分のことを小噺にしました。「今、うちのカカアがこれなんですよ」と、お腹が大きい仕草をします。夜中の余震におりんは飛び起きて、孝蔵をまたいで庭に飛び出しました。「うちの中で一番偉いのは誰だと思ってんだい。亭主が一番偉いんだよ。嘘だと思うなら役所に行って聞いてごらん」と孝蔵が怒ると、おりんは「役所ならもう焼けてるよ」と、返すのです。

孝蔵が清さんと小梅がいる神宮外苑避難所のバラックに見舞いに行くと、2人は喜びます。夜のバラックでは誰かのすすり泣く声が聞こえてきました。昼間は我慢していても、身内も家も無くした寂しさが夜に溢れ出てくるのでしょう。清さんは「孝ちゃんにはよ、そういう娯楽をやって欲しいな。笑っても泣いてもいいじゃねえかってやつを」と、つぶやきました。

復興大運動会

体協の面々は、くたびれた格好ながらも全員健在です。嘉納はこんな時だからこそと、翌年パリ五輪への選手派遣と、その予選会となる全国陸上競技大会の開催を宣言します。トクヨ(寺島しのぶさん)は呆れますが、野口(永山絢斗さん)は「非常時こそ、強国日本!」と、支持しました。そして復興運動会を提案。皆の不安を取り除いて笑顔にしたいという、四三のアイデアです。

嘉納は外苑バラック自治会長に、運動会開催の交渉をします。自治会長は清さんでした。ケガ人もいるのにと反対する声もありましたが、増野は「シマの耳に届けば、必ず駆けつけると思うんです」と、賛成します。自治会長と体協名誉会長が渋々手を打ち、復興大運動会が開かれることになりました。

いよいよ開催、子供たちのかけっこで幕を開けます。復興運動会の種目は、40種目。40歳以上の男子100m走、親子競争や綱引き、ドッジボールやバレーボールなどの球技も行われました。皆が腹の底から大笑いして、楽しみます。

運動会には、人見絹枝(菅原小春さん)も駆けつけました。シマの手紙に心動かされて陸上を始め、走り幅跳びの日本新記録を出したと四三に話すと「いや~!ようがまだしたね!」と抱きついて喜びます。「ですから今日は、シマ先生にどうしてもお礼を言いとうて…」と言いますが、シマは行方不明です。

絹枝も女子リレーにアンカーとして参加します。シマの手紙には『私はあなたの走る姿を世界中に見せたい。私が金栗先生に憧れたように、あなたの走る姿を見てあなたのようになりたいと願う女の子が1人でも現れたら、それこそが女子スポーツの未来を開くのです』と綴られていました。絹枝は驚異的なスピードで追いつき、ゴール直前で竹早チームを抜き去ります。増野が人混みの中にシマを見つけますが、やはり幻でした。シマはもう、帰らぬ人なのだな…と感じます。

いだてんが皆を笑顔に

スタジアムではケガや病気で参加できない人のために復興寄席が開かれ、孝蔵が落語を披露します。運動会のラストを飾るのは、オリンピック出場選手が参加する100m走。四三や野口、三島弥彦(生田斗真さん)も飛び入りで参加しました。清さんが「おお、こいつはちょっとした東京オリンピックだぜ!」と興奮。嘉納が四三を見て「彼が走ると皆が笑顔になる」と言うと、可児(古舘寛治さん)が「まさに、いだてんですな」と笑います。すると隣にいたスヤが「そぎゃんよかもんじゃなかです。ああバカじゃ…バカが走りよるけん、皆が笑っとるだけです」と言って、2人を驚かせました。

100m走は三島が1位でゴール。しかし四三は、止まらずに走り続けます。寄席の真ん中を突き抜けて「いいかげんにしねえか、おい!いっぺんぐらいサゲまでやらせろ!」と孝蔵に怒鳴られると、四三は振り向いて「ははは!こりゃ失敬!」と笑いました。いだてん!いだてん!の大合唱の中、さらに走っていきます。志ん生(ビートたけしさん)の「こうして復興運動会は幕引きとなりました。その夜、外苑バラックから、泣き声は一切聞こえませんでした。ええ、みんな疲れてとっとと寝ちゃったんでしょう」というナレーションで、いだてん第一部完となりました。

次回、第25回「時代は変る」からは、いよいよ第二部がスタートします。

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史上最多のメダルを日本にもたらした男・田畑政治(阿部サダヲさん)が主人公となります。

体協の名誉会長である嘉納は、田畑政治を「彼は口がいだてんだな」と笑いました。

水泳の町・浜松で生まれ育ち、30歳で死ぬと言われた男が、日本競泳界を世界レベルにあげようと情熱を注ぎます。

ドラマのオリジナルキャラクター、シマと五りん(神木隆之介さん)のつながりも分かり、落語側のストーリーも盛り上がってきました。

第二部の展開が、とても楽しみです!

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