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いだてん~東京オリムピック噺~ 第20回「恋の片道切符」のあらすじとネタバレと感想。

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第19回、四三(中村勘九郎さん)はアメリカ横断駅伝の予選会として、箱根駅伝を企画します。

そこに8年ぶりのオリンピックがベルギーのアントワープで開催されるという知らせが届き、嘉納(役所広司さん)や四三たちは歓喜しました。

第1回箱根駅伝は、昭和の志ん生一門が駅伝落語でナレーションするという演出。結果は高師が1位でゴール、人々は興奮します。

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駅伝落語は志ん生(ビートたけしさん)、五りん(神木隆之介さん)ら5人で繋ぎ、最後は志ん生の黒豆ネタでサゲとなりました。

前回の第19回「箱根駅伝」を見逃した方は、是非こちらをどうぞ。

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それでは、第20回「恋の片道切符」のあらすじと感想です。

目次

代表選手の決定

嘉納がクーベルタンに出した直訴状により、オリンピックにマラソンが復活します。そして選手15名、監督1名分の渡航費を体協が用意すると発表されました。参加競技はマラソン、テニス、陸上、水泳。全国から有力選手が集まり、野口(永山絢斗さん)は陸上10種競技に立候補します。

東京から逃げた孝蔵(森山未來さん)は、浜松の演芸小屋に居座ります。演芸小屋で働くちーちゃん(片山萌美さん)が、八百庄のまーちゃん(原勇弥さん)が春から帝大にいくのだと教えてくれました。そのまーちゃんは、医者に水泳を止められたものの、未練があるのか水練を見学しています。浜松の水練は、水に顔を浸けず静かに進む日本泳法。オリンピック代表に選ばれた内田正錬(葵揚さん)は「俺の片板手一重伸に勝てるものはおらんだろう」と、当時世界に広まったクロールをバカにしていました。

早朝に練習する四三が、たすき掛けに足袋という格好で走るシマ(杉咲花さん)を見つけます。ミルクホールで働くシマに声を掛け、シマが四三より早い時間に町中を走っているのだと知りました。四三が次のオリンピック開催が決定したと話すと、シマは「女子の参加は?」と確認します。今度も女子参加は無く、「お…おなごは体の作りが違うけん、男のようにはいかん」と言うと、シマは理不尽だと悲しみました。

いざ、アントワープへ

「万歳!万歳!」という歓声に見送られ、選手団が出発します。今回はまず船でアメリカに、鉄道でアメリカを横断し、ニューヨークでテニス選手2名と合流。また船に乗ってヨーロッパを目指します。船の甲板では日本人15人がそれぞれの練習をして、前回のような孤独はありません。

熊本では幾江(大竹しのぶさん)が毎日神棚に手を合わせました。スヤ(綾瀬はるかさん)は四三に手紙を書きますが、宛先が東京の下宿になっていたため、居候の美川(勝地涼さん)が受け取ります。定職に就かない美川は、店主の辛作(三宅弘城さん)に「美川!てめえ暇なら少しは店を手伝ったらどうだ!」と怒鳴られます。

マラソンバカの結婚相手

四三の泊まる船室に入ったマラソン選手の茂木(久保勝史さん)は、札入れの中にあるスヤの写真をちらっと見てしまいます。それを他の選手に報告すると、マラソンバカの金栗に思う女性がいるのかと不思議がりました。金栗と一番親しい野口は「心当たりが3人いる」「1人目、冷水ぶっかけ女。2人目、ミルクホールの女。3人目女高師のじゃじゃ馬。正解は…二階堂トクヨだ!」と言い切りました。残念ながら、外れですね…。

船はロンドンに到着。手続きを終え、旅券返却時に事件が起こります。英国人の係員が「Mr.シソー・イケベ!」と呼び、四三はしかたなく旅券を受け取りました。名字が違うことが知られ、初めて皆に結婚を報告。「すいまっせん!池辺家の養子になり、嫁ばもろうて、長男の生まれました。すいまっせん!」と言うと、野口も「実は私も松本で結婚して、息子がおります」と便乗して、皆はびっくり仰天です。金メダルを取ってから妻を紹介するつもりだったと申し訳無さそうに言うと、嘉納は「そうか、ならば金メダルを取らないといかんな」と、四三を励ましました。

大正9年8月。アントワープオリンピックが始まります。日本人控室に三島弥彦(生田斗真さん)が応援に駆けつけました。今はロンドン支店で働いています。嘉納に「アレやってくれ、景気づけに!」と言われ天狗倶楽部の振り付けを披露。「我らスポーツを愛しスポーツに愛され、ただ純粋にスポーツを楽しむために活動する元気の権化。奮え~~~!奮え~~~!ジャ・パ・ン!」と、エールを送りました。そして四三は再びオリンピックに挑みます。その結果は…。

8年間の成果

3ヶ月後、オリンピックの報告会が日本で行われましたが、そこに四三の姿はありませんでした。嘉納は欧州視察のため、野口が代表で報告を行います。テニスはシングルスの熊谷が銀メダル、熊谷と柏尾のダブルスが銀メダルと、日本初のメダルをもたらしました。続いて野口の十種競技は12人中最下位。23人中11人が棄権する中、最後まで競技をやりきったことで悔いは無いと言いますが、記者たちからは非難の声が上がります。その他、陸上では加賀の100mと200mは予選落ち、水泳の内田正錬、斎藤兼吉も予選落ちなど、散々な結果でした。内田は日本にも早急にクロールを普及させる必要があると訴えます。

最後にマラソン。四三は覇気満々で挑み、25位で折返して順位を5位まで上げましたが、35km付近で失速。結果は2時間48分45秒、16位でした。野口は「ひたすらに走り続けた8年間の無理が祟ったのでは無いかと…」と分析、長年の疲労が足に来て、うまく動かなくなってしまったようです。四三は競技直前に「ベルリン中止からの4年は、半ばヤケクソでした。目標ば失のうて…ただ走っとる間だけ、不安から開放されたとです」と、弥彦に打ち明けていました。

記者たちは、残念な結果に非難轟々。二階堂トクヨ(寺島しのぶさん)は、責任を誰が取るつもりなのかと野口に詰め寄ります。すると熊本から来ていたスヤが「せからしか!」と叫んで皆を黙らせました。「金栗選手は負けとらんたい。仕舞まで走ったとでしょうが!」「16位ばってん、うちにとっては金メダルたい!」と大声で訴えます。

その頃、四三は帰国せず、傷心のままアントワープを彷徨っていました。そして金メダル確実と言われながら幻となったベルリンの地を訪れます。熊本に帰るかこのままヨーロッパを放浪するか迷っていると、ドイツの女子選手が放った槍が四三の足元に刺さります。そこは陸上競技場の側で、女子選手たちが男子顔負けのパワーで遠くまで槍を投げていました。それを見た四三は、女子スポーツの可能性を直感します。

次回の第21回は、「櫻の園」。

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四三は女子スポーツの指導をすべく、女学校の先生になります。四三は髪を少し伸ばしてスーツ姿となり、袴姿の女子たちが並ぶ教室で「お日さまの下で体は動かして汗ばかいたら、もっともっとしゃんになっとばい!」と語りました。シマが爆発したように「嫁になんか、行かなきゃいい~~!」と、同級生たちに叫びます。女性の手を握る青年の姿も…結婚にまつわるエピソードもあるようです。日本の女子スポーツがまた一歩進む展開、次回も楽しみです。

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