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痛風の原因と、痛風にならないための対策について。

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風が吹くだけでも痛いといわれる、痛風。その患者数は、全国で50万人を超えるそうです。

痛風予備軍である高尿酸血症の患者数は、実に500万人超。患者のほとんどが男性ですが、最近は女性の患者も増えているようです。

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また、痛風にかかる人の年齢も低年齢化しています。

痛風とは、どんな病気でその原因は何なのでしょうか?そして、痛風を予防するためには、どのような対策をとればよいのでしょうか?

目次

痛風の原因

痛風の原因は、体内に蓄積した尿酸が結晶化し、それを白血球が攻撃することによって引き起こされる炎症反応です。

つまり、体内の尿酸が増えることが痛風の原因です。

なぜ尿酸は増える?

尿酸の原料は、細胞に含まれるプリン体という物質です。

体内のプリン体が増えれば、それだけ生成される尿酸も増え、高尿酸血症または痛風を引き起こす原因となります。

プリン体が増える理由

プリン体が増える理由には主に次の3つがあります。

新陳代謝により増える。

古い細胞が死に新しい細胞が生まれる新陳代謝。

プリン体は細胞1つ1つに含まれているので、新しい細胞が生まれればその分プリン体も発生します。

破壊された細胞を再生するときに増える。

激しい運動の後は体内の細胞が破壊され、新しい細胞が再生されます。

再生された細胞にもプリン体が含まれています。

激しい運動の後は多くの細胞が再生されるので、一時的に尿酸値が上昇します。

プリン体を多く含む食べ物を摂取したときに増える。

あんこうの肝や鶏レバー、イサキの白子や干物などには大量のプリン体が含まれています。

その他、マイワシや大正エビ、カツオなども多くのプリン体を含んでいます。

プリン体の多い食べ物を摂取すると体内のプリン体も増加します。

痛風の予防対策

痛風の予防対策には、大きく2つあります。

1つは体内の尿酸を排出すること。

もう1つは尿酸の生産を抑えることです。

予防対策その1 尿酸の排出

痛風の原因となる尿酸を排出することが一番の痛風対策です。

実は尿酸には抗酸化作用があり人間にとって必要な物質ではあるのです。

しかし尿酸はプリン体を原料とする老廃物であり、体内に溜めすぎることはよくありません。

その老廃物である尿酸を排出するためには水分補給・水分摂取が大切です。

尿酸は水に溶けにくい性質があるのでできるだけ多くの水を飲み体内の尿酸濃度を薄くし、尿量を増やすことで尿酸の排出を促しましょう。

1日2リットルの水を飲むようにしましょう。

予防対策その2 尿酸の生産を抑える

新陳代謝により新しく生まれた細胞に含まれるプリン体が、尿酸を生成します。

先述の通り、尿酸は人間にとってある程度必要な物質なので、この新陳代謝を抑えることはできません。

大切なのは、余計な尿酸を体内で生産しないことです。

筋肉痛を伴うような激しい運動は、破壊された細胞の再生活動により新たなプリン体を生み出し尿酸を生成するので、運動するときはジョギングや水泳などの有酸素運動をするようにしましょう。

日頃から気をつけるべきは、食生活です。

プリン体を多く含む食べ物を食べすぎると、体内のプリン体も増え多くの尿酸が生産されます。

さらにアルコールにも尿酸を作り出し、さらに尿酸の排出を邪魔します。

プリン体を多く含むビールはもちろん、他のお酒であってもアルコールの摂りすぎには十分な注意が必要です。

食べすぎにも、注意しましょう。

食べすぎは肥満を引き起こしますが、肥満により分泌されるインスリンには尿酸の排出を抑制する働きがあります。

米飯やパンなどは、プリン体は少ないですが肥満につながる糖質は高いです。

プリン体が少ないからといって、食べすぎるのは肥満の原因となります。腹八分目を心がけましょう。

最後に

痛風の痛みは想像を絶するもので、1週間はその痛みが続きます。

その痛みを乗り越えると安心・油断をしてこれまでと同じような食生活に戻ってしまい、痛風が再発することも珍しくありません。

痛風は、痛いだけの病気ではありません。腎臓障害や糖尿病、高脂血症などの合併症を引き起こすこともあるのです。

痛風にならないように、または痛風を再発させないように、次のことに気をつけ、実践してみましょう。

  • 水をたくさん飲み尿酸をできるだけ排出する
  • プリン体を多く含む食べ物を控える
  • アルコールの摂りすぎには注意
  • 激しい運動ではなく有酸素運動をする
  • 肥満にならないように食べすぎない

痛風の予防策は、我々が健康的に過ごすためにも大切なことばかりです。

日頃からの心がけで、痛風は防げます。

まずは、ご自身の尿酸値をチェックして、基準値の7.0を超えているようであれば、痛風の予防策を実践してきましょう。

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